逓増型終身年金保険とは?どんな人が加入に向いているの?
逓増型終身年金の仕組みとは?
個人年金は受取機関によって「確定型」「終身型」「有期型」といった3つのタイプに分かれます。
そのうち「終身型」には、「逓増型終身年金」というものがあります。
逓増型終身年金は、長生きするほどに受け取る年金が増えていくタイプの個人年金のことです。
受け取る金額が増額されるため、老後の費用が増加する可能性がある場合にはぴったりの保険です。
ただし保険料が終身保険よりも高い、加入できる保険会社が限られているなどのデメリットもあります。
この記事では、逓増型終身年金について詳しく解説します。
逓増型終身年金保険の特徴について
逓増型終身年金保険のポイントについて
逓増型終身年金の主なポイントは4つあります。
一つ目は「年金受け取り開始から年数がたつほど年金が増える」ことです。
長生きするほど多い年金を受け取ることができるので、長生きした場合通常の終身年金よりも受け取る額が高くなります。
老後の資金を個人年金で準備しようとしている方には、うってつけの保険と言えます。
二つ目は、「逓増する受取金額には上限がある」ということです。
年金が増えると言っても、増加する年金額には上限があります。
一定の年金額まで増加したら、その後は上限額の年金を受け取り続けることになります。
三つ目は、「受け取り開始時点の年金額と同額を受け取る終身年金より、保険料は高くなる」ということです。
逓増型終身年金は、受取年金額が増えていくので、同じ額を受け取る終身保険よりはどうして保険料が高くなります。
四つ目は、「上限の受取金額を受け取り続ける終身年金よりも保険料は安くなる」ということです。
逓増型終身年金はどうしても保険料が高いイメージを持たれることが多いのですが、逓増型終身年金の上限の年金額を終身年金で受け取る場合、終身年金の方が保険料は高くなります。
そのため自分のライフスタイルや健康状態を検討してからの判断が必要になります。
逓増型終身年金保険とは?
逓増型終身年金は、長生きすれば長生きするほど受け取る年金額が増えていく保険です。
自分の人生設計や必要になってくるお金によっては、非常に効率の良い保険になります。
逓増型終身年金保険に加入すると良い人は?
逓増型終身年金保険に加入ポイント
逓増型終身年金の加入を検討するポイントは、「高齢になるにつれ、必要なお金が増えていくかどうか」、「老後の費用を個人保険で準備しようとしているか」の2点です。
逓増型終身年金保険はこんな人が入ると良い!
年齢によって必要になる生活費は人それぞれですが、若いうちは生活費が、高齢になると医療費がかかるようになります。
高齢になってからの医療費に不安がある、また老後の費用を個人年金で準備しようとしている場合は、逓増型終身年金はとてもおすすめです。
ただし、逓増型終身年金は、終身年金よりも保険料が高くなるため、加入する場合はよく検討必要があります。
ライフプランをシュミレーションしてみるなどして、逓増型終身年金が合っているのか終身年金の方がよいのか検討してみましょう。
かんぽ生命の据置終身年金保険とは?
かんぽ生命の逓増型終身年金保険の種類だが現在は廃止されている
据え置き終身年金保険は、簡保生命の逓増型終身年金の一種です。
しかし旧簡易生命保険法が廃止されたことから、現在は廃止されています。
簡保生命の据置終身年金保険の支払い開始は55歳から
簡保生命の据置終身年金保険は、55歳からとなっています。
据置終身年金保険の相続について
据置終身年金保険は、保証期間付きのため、被保険者が万が一亡くなった場合は、年金継続受取人が引き続き年金を受け取ることになります。
保証期間は、55歳から69歳支払い開始の場合15年間、70歳から75歳支払い開始の場合は10年間となっています。
年金受取人が年金を受け取ったときの必要経費の算出方法 について
年金受取人が年金を受け取ったときの必要経費の算出方法は、以下の通りです。
必要経費割合:(月額保険料×12カ月×加入年数)÷(1年目の受取金額×年金終価率)
1年目:(基本年金額+積立年金)×必要経費割合
10年目:(基本年金額+積立年金)×市は来年度の乗率×必要経費割合
据置終身年金保険の確定申告について
年金を受け取る場合は、あらかじめ税金が差し引かれることがあります。
年金額から払込保険料を控除して残る金額が25万円以上の場合、その残額の所得税・復興特別所得税として源泉徴収されます。
年金から所得税が源泉徴収される場合でも、源泉分離課税とは異なるため、確定申告することで払いすぎた税金が返ってくることがあります。
確定申告というと難しく感じるかもしれませんが、税務署に相談すれば丁寧に対応してくれますので、ぜひトライしてみましょう。
全労災の逓増型終身年金保険とは?
全労災の逓増型の終身年金保険について
全労災の「年金コース」では、一定期間確実に年金を受け取れる「確定年金」と一生涯に渡って年金を受け取れる「終身年金」を選択することができます。
「確定年金」にも「終身年金」にも定額型と逓増型があり、初年度は120万円が限度となっています。
年金開始年齢は満55歳から満65歳となっており、「契約年金+増額年金+増加年金(選択した場合のみ)」で、受け取り回数は年1回、2回、4回、6回の中から選択できます。
確定年金は、定年退職後公的年金を補うのにぴったりの保険です。
年金受け取り期間中に加入者が万が一亡くなった場合でも、残りの受取機関の年金は家族が受け取ることができます。
終身年金もまた公的年金を補うのにぴったりの保険です。
最長15年間の保証期間がついているので、加入者が万が一亡くなった場合でも残りの保証期間の年金は家族が受け取ることができます。
保険に加入に際は自分にあったものを選ぼう!
逓増型終身年金は、長生きすれば長生きするほど受け取れる年金額が増えることから、長期的なライフプランを考える上でぜひ検討したい保険です。
簡保生命の逓増型終身年金は廃止されてしまいましたが、全労災の年金コースでは逓増型の保険を選択することができるため、これから逓増型の終身保険を検討されている方にはおすすめです。
ただし保険料は終身年金のほうが安いので、自分のライフプランで必要なお金はどれぐらいになるのかしっかりシュミレーションしたうえで判断するようにしましょう。
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