• 逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

2017/11/14

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逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

逓増定期保険とは?特徴や活用方法について分かりやすく解説!

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

逓増定期保険(ていぞうていきほけん)とは?

逓増定期保険とは、掛け捨てタイプの保険でありながらも、保険金額が最大で5倍にまで増加する定期保険のことです。

今回はこの逓増定期保険の特徴や仕組みについて、詳しくご紹介していきましょう。

 

逓増定期保険の特徴について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

保険金額が増加していく

逓増定期保険は、保険期間が長くなるごとに保険金が増加する保険です。

但しその増加率は最大5倍までとなっています。

 

定期タイプの保険である

定期保険ですので、契約期間が決まっていきます。

そのため満了後に保障を受けることはできませんし、満期保険金の支給もありません

 

法人契約を前提として作られている

逓増定期保険は、元々「会社の成長と共に保障を厚くしていく」という法人用の保険として作られたものです。

他にも資金形成や節税対策として利用されることもあります。

 

大きな保険金額を設定する事ができる

逓増定期保険は、一般的な保険とは違い、高い保険金額で設定することが可能です。

「最大5倍まで増加する」という特徴を利用すれば、個人でも1億以上の保険金を受け取ることも容易なのです。

 

解約返戻率が100%近くになるピーク時期が早い

逓増定期保険に満期保険金はありませんが、契約中であれば解約返戻金制度はあります。

この返戻率が、わずか数年で100%近い数値になるのも逓増定期保険の特徴です。

 

逓増定期保険と長期平準定期保険との違いとは?

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解約返戻金のピークが来るタイミングが違う

逓増定期保険と長期平準定期保険の大きな違い、それは返戻率のピークを迎えるタイミングです。

長期平準定期保険の返戻率ピークが20年後から30年後に来るのに対し、逓増定期保険は5年後から10年後にそのピークを迎えます。

 

解約返戻金のピーク期間の長さが違う

またピークを迎えるタイミングと同時に、そのピークが続く期間にも違いがあります。

長期平準定期保険のピーク期間は、10年から20年と比較的長く続くのに対し、逓増定期保険のピーク期間は数年程度です。

 

長期平準定期保険はピークになるタイミングは遅いがその期間は長続きし、逓増定期保険はピークのタイミングは早く迎えるがその期間が短いという真逆の性質を持っています。

 

 

ピークを迎えるタイミング

ピーク期間の長さ

長期平準定期保険

20年後から30年後

10年から20年と長く続く

逓増定期保険

5年後から10年後

数年程度

 

逓増定期保険を活用するのに良い会社と悪い会社について

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逓増定期保険を活用するのをやめたほうがいい会社とは?

いくら逓増定期保険が「法人向けに作られた保険」であっても、利用に向いている会社と向いていない会社があります。

例えば設立3年目以下の新しい会社で、税引前の利益が300万円以下であるならば、逓増定期保険の利用はあまりおすすめできません。

 

他にも赤字になる可能性がある場合や、今後大きな現金が必要となる可能性があり、キャッシュフローが悪い、もしくは悪くなる可能性がある場合です。

 

これらの理由の共通点が、「保険金を支払うだけの財力があるかどうか」です。

保険金が5倍まで増加するという特徴がありますが、これは契約期間を全うしなければその恩恵は受けられません。

つまり「契約満期まで掛金を支払い続けられる会社」でなければ、逓増定期保険の利用はおすすめできないのです。

 

逓増定期保険の活用をおすすめする会社とは?

逓増定期保険の利用をおすすめできる会社は、上記の逆、つまり「財力のある会社」です。

例えば今後も利益が見込める会社であったり、安定して毎年500万円以上の利益が出ている会社などは、満期まで掛金を支払うことができるでしょう。

 

また財力以外にもその「目的」で利用をおすすめしたい場合もあります。

それが短期で退職金を貯めたい場合や、税金対策と経営者の保障、どちらも準備したい場合などです。

 

このように逓増定期保険の特徴を「目的のために利用する」のもおすすめです。

ただし繰り返しになりますが、恩恵を受けられるだけの財力の確保は必ず行うようにしましょう。

 

逓増定期保険のメリットとデメリットとは?

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逓増定期保険を利用するのであれば、そのメリット・デメリットをしっかりと把握しておかねばなりません

「満期さえ無事に迎えられれば5倍の保険金が貰える」、これだけ見るととても魅力的な保険なのですが、その保険金を受け取る際にも税金がかかることがあります。

他にも「年収によって最初の設定金額に上限がある」などの利用条件も知っておかねばなりませんね。

 

このような「逓増定期保険のメリット・デメリット」については、下記の記事で詳しく紹介されています。

併せて参考にしてみましょう。

 

「逓増定期保険に加入する前に知っておきたい!メリットやデメリットとは?」

 

逓増定期保険を活用した資産の運用方法について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

退職金や設備投資として活用できる

会社の資金形成を目的としても、逓増定期保険は利用できます。

返戻率が短期で100%近くになる貯蓄性の高さを利用すれば、退職金としてだけでなく、建て替えや新しい設備投資など「将来かかる予定の大きな出費」に備えることができるのです。

 

保険料を損金として計上できる

逓増定期保険に限ったことではありませんが、法人では保険の掛金を損金として計上することができます

つまりそれだけ所得を減らすことができるので、法人税の節税に繋がるのです。

 

しかし掛金が全額損金にできるかどうかは保険や条件によって異なります

 

①保険期間満了の時における被保険者の年齢が45歳を超えるもの(②又は③に該当するものを除く。)

②保険期間満了の時における被保険者の年齢が70歳を超え、かつ当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の2倍に相当する数を加えた数が95を超えるもの(③に該当するものを除く)

③保険期間満了の時における被保険者の年齢が80歳を超え、かつ当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の2倍に相当する数を加えた数が120を超えるもの(③に該当するものを除く)

参照元:株式会社保険コネクト

 

この条件の差によって、「1」では保険料の1/2が、「2」では1/3「3」では1/4の金額を損金に計上することができます。

 

融資を受ける事ができる

法人保険では、「契約者貸付制度」という融資方法が利用できます。

これは解約返戻金を担保として、その6割から8割程度の金額を借り入れできるという制度です。

この制度を利用すれば、保険に加入していることで早急に現金を作ることができますね。

 

終身保険に変更できるものもある

逓増「定期」保険ですが、ある方法を使うことで終身保険にすることもできます

その方法とは、解約返戻金を「一時払い」という扱いにすることです。

こうすることで、「払込済みの終身保険」と同じ扱いにすることが可能です。

 

逓増定期保険に加入する上で知っておきたい損金や経理処理方法について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

上記で「掛金を損金に計上できる」と述べたように、法人保険では経理処理が必要とされることが多々あります。

損金計上できる割合やその条件はもちろん、受け取る際の課税対象範囲など、適切な処理を行わねば脱税になってしまうことも考えられるのです。

 

この「逓増定期保険に関する経理処理」については、下記の記事で説明されています。

保険を利用する前に必ず知っておかねばならないことですので、しっかりと理解しておきましょう。

 

「逓増定期保険は何割損金計上できるのか?経理処理の仕組みを解説!」

 

逓増定期保険の保険料について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

また適切な経理処理以外にも、逓増定期保険に関する保険料の仕組みも理解しておくようにしましょう。

下記の記事では、保証範囲や、受取人の違いによる保険料の取り扱い方など、より詳しい逓増定期保険の保険料に関する情報が紹介されています。

取り扱い方法もうそうですが、特に注意点については知っておくと良いかと思います。

ぜひこちらの記事も併せて参考にしてみましょう。

 

「加入前に知っておきたい!逓増定期保険の保険料の取り扱いと注意点について」

 

逓増定期保険の税務について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

経理処理については上記で紹介した記事に詳しく書かれていますが、それに伴う税務についても、一緒に学んでおきましょう。

下記の記事では、その「逓増定期保険の税務」に関して紹介されています。

 

法改正が行われたことで「いつ契約したか」でも税務処理が異なることがありますので、適切な経理処理を行うためにも一読しておくようにしましょう。

 

「逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!」

 

逓増定期保険の解約返戻金について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

逓増定期保険の特徴でもある「早期に返戻率のピークを迎える」、このことについて更に詳しい情報が欲しいのであれば、下記に記事を参考にしてみましょう。

こちらでは解約返戻金を受け取る際の注意点や、そのピークを迎えた時の対処法について説明されています。

逓増定期保険ならではの特徴を生かすためにも、ぜひ参考にしてみてください。

 

「逓増定期保険の解約返戻金の注意点とピーク時の対処法について紹介!」

 

逓増定期保険に加入する上で抑えておきたいポイントについて

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

逓増定期保険の利用目的をしっかり決めておく

逓増定期保険の特徴を生かした利用目的には、例えば「退職金に充てる」という目的で使うこともあるでしょう。

他にも「運営資金に充てる」という目的でも使えますね。

他にも掛金を損金計上できる仕組みを利用した「法人税の節税対策として」でも良いでしょう。

どの目的で利用するのか、利用前に明確にしておきましょう

 

逓増定期保険の加入や解約のタイミングについて

定期保険なのですから契約期間はあらかじめ定められています

このことからも、加入年齢を考えなければ満期になる時期がずれ込んでしまうことがあります。

他にも解約するタイミングもしっかり見極めなければ、返戻率が低く損をしてしまうこともあるのです。

自分がお金を必要とするのはいつなのか、これを明確にしておくことで、逓増定期保険の恩恵を受けることができるでしょう。

 

逓増定期保険を利用する上での注意点について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

会社に合った保険料の設定をする

逓増定期保険の掛金は、他の保険と比べ高額な場合が多くなります

「掛金を支払う時には現金が手元からなくなる」ことを忘れてはいけません。

また「満期まで支払い続けられる財力」も大事です。

このことからも、自社に合った保険料金の設定を心掛けるようにしましょう。

 

解約するタイミングをきちんと把握しておく

返戻率がピークになるのが早い代わりに、そのピークが終わるのも早いのが逓増定期保険の特徴です。

解約のタイミングをあらかじめ考えて契約しなければ、せっかくの恩恵も受けることができなくなってしまうでしょう。

 

逓増定期保険の名義変更プランについて

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

名義変更プランの仕組みについて

「名義変更プラン」とは、逓増定期保険の中でも「低解約返戻金型」というタイプを契約した際に利用できる方法です。

 

低解約返戻金型では、返戻率がピークになるまでの早さが抑えられているものの、ピークになる寸前に一気に跳ね上がる特徴があります。

つまりこの「返戻率のピークが跳ね上がる寸前」に名義変更すれば、高額な解約返戻金を受け取ることができるという仕組みです。

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

参照元:ファミリーコンサルティング株式会社

名義変更プランの問題点とは?

この「名義変更プラン」は、あまり歓迎されるものではありません

税務署から租税行為だ」と問題視されることもありますし、保険会社の中ではこの名義変更プランが使えないこともあるのです。

「税務署に否認されるリスクがある」方法なのだと覚えておきましょう。

 

国税庁の定期保険に係る税法について

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

上記でも触れたように、節税で行った行為が租税行為だと言われてしまうリスクがあることを考慮し、逓増定期保険を利用した節税方法を活用するのであれば「国税庁の税法」を知っておきましょう。

この「逓増定期保険に関する税法」は、下記の記事で詳しく紹介されています。

 

「逓増定期保険による節税を上手く活用する上で国税庁の税法をよく理解しよう」

 

逓増定期保険を比較ランキング!

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

「返戻率が早くピークを迎える」といっても、保険会社によってそのスピードは異なりますし、またその保障内容も様々です。

「どこの保険会社の逓増定期保険がいいのか」、これを知りたいのであれば、ぜひ下記の記事を参考にしてみましょう。

 

「逓増定期保険の比較ランキング!抑えておきたいポイントも徹底解説!」

 

個人が活用できる逓増定期保険とについて

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

個人が活用できる逓増定期保険とは?

逓増定期保険を提供する保険会社の中には、個人で加入することのできるものもあります。

個人の場合ですと、主に「相続税の対策」として利用される方が多いようです。

もちろん「〇年後に家を建て替えたいから」などでも良いでしょう。

法人の場合と同じく「将来かかるであろう多額の出費」に備える目的で活用するのがおすすめです。

 

個人加入の逓増型終身年金保険とは?

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

個人加入のできる年金商品のひとつに、「逓増型終身年金保険」というものがあります。

これは「長生きすればするほど年金がたくさんもらえる」という嬉しい特徴を持つものです。

この逓増型終身年金保険の詳しい情報は、下記の記事を参考にしてみましょう。

 

「逓増型終身年金保険ってどんなもの?保険の仕組みや特徴について解説!」

 

逓増定期保険加入時はメリットやデメリット・リスクを把握した上で加入しよう!

逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ

逓増定期保険は、その特徴を生かすことで様々な用途に利用することができます。

逓増定期保険への加入は、これらのメリット・デメリットをしっかりと理解してから利用するようにしましょう。

 

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