2018/02/27

使う

20255views

【わかりやすい図解】タックスヘイブンの国を地図で一挙紹介!

世界中にあるタックスヘイブンの国や地域を地図でみてみよう!

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブンは世界中にある

タックスヘイブンと言われている地域は世界中に存在しています。

 

日本でも有名な地域としてケイマン諸島やシンガポールなどがあります。これらのタックスヘイブンの地域はそれぞれ特徴があったり税率も違ってきます。

 

この記事では世界中にあるタックスヘイブンの国や地域を地図を使いながら解説したいと思います。

 

それでは、タックスヘイブンの仕組みをご紹介していきましょう。

違法じゃないの?タックスヘイブン知りたい!

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブンは日本の言葉で「税の避難所」という意味です。

 

自国の税率より低い税率の地域を利用して納税額を節税する方法です。

 

タックスヘイブンは世界中に存在しています。それぞれの地域で税率に違いがありますが、これらの地域は共通した特徴があります。

 

1つ目は、税率が低いことです。まったく税金がかからない国もあるくらいです。

 

2つ目は、規制が緩いことです。税制に対する規制が緩く過干渉ではない地域がほとんどです。

 

3つ目は、秘匿性が高いことです。タックスヘイブンに会社を設立した場合、誰が代表であるのか外部に情報が漏れる可能性はかなり低いです。

 

4つ目は、タックスヘイブン地域で実質的活動を要求しないことです。タックスヘイブンに会社を設立しても実質的に活動するのは外国でも問題ありません。いわゆるペーパーカンパニーとして活用できるわけです。

 

タックスヘイブンは租税逃れをしていると思われますが、実際は合法的な節税対策であり違法性はありません

 

しかし、犯罪組織などがタックスヘイブンを利用して資金を隠匿するマネーロンダリングが問題視されています。

 

タックスヘイブンの仕組みなどを詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。

「よく聞くタックスヘイブンって何?分かりやすく解説します!」

タックスヘイブンの国や地域

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブンの国や地域は世界中に存在しています。

 

タックスヘイブンの国や地域を調べてみると、小さな島やヨーロッパ周辺に多く集中しています。

 

その中でも特にイギリス領のタックスヘイブン地域がとても多くみられます。

 

イギリス領の代表的な地域としてケイマン諸島があります。ケイマン諸島では所得、利益、財産、キャピタルゲイン、売上、遺産相続などすべてが非課税であるため、世界中から多くの法人が集まっています。

 

アジアで有名な地域では、シンガポールや香港などが有名です。どちらの国も観光地としても有名ですよね。

 

タックスヘイブンの国や地域について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。

「タックスヘイブンの国や地域一覧!世界の実情は?」

世界のタックスヘイブンは3つのグループに分けられる

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

世界のタックスヘイブンの地図

タックスヘイブンの国や地域は世界中に存在しています。こちらの世界地図で確認してみましょう。

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

参照元:日本の大企業・富裕層はタックスヘイブンで世界第2位の巨額な税逃れ、庶民には消費税増税と社会保障削減

世界のタックスヘイブンは主に3つのグループに分けられます。

 

1つ目は、イギリス系のタックスヘイブンです。有名な地域としてケイマン諸島やヴァージン諸島があります。

 

2つ目は、アメリカ系のタックスヘイブンです。フロリダなどの州の他にパナマやリベリアもあります。

 

3つ目は、ヨーロッパ系のタックスヘイブンです。スイスやルクセンブルクなどがあります。

タックスヘイブン地域のリヒテンシュタインの地図

タックスヘイブン地域のリヒテンシュタインという国をご存知ですか?

まずはどこにある国なのか地図で確認してみましょう。

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

参照元:リヒテンシュタイン公国:明かされるタックスヘイブンのベール

リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに囲まれた欧州で4番目に小さな国です。

 

EU(欧州連合)には加入しておらず人口は3万5000人あまりです。リヒテンシュタインは、OECDによるブラックリストに入っている7カ国のうちの1つです。

タックスヘイブン地域のキプロスの地図

タックスヘイブン地域のキプロスをご紹介しましょう。まずはこちらの地図をご覧になってください。

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

参照元:キプロス:低税率が魅了、EUのロシア投資拠点に

キプロスは地中海の浮かぶ小さな国で人口はわずか100万人しかいませんが、年間250万人もの観光客が来る有名な観光地でもあります。

 

2004年5月にEU(欧州連合)に加入してから経済は順調に成長しています。しかし、過去にあったマネーロンダリング問題のマイナスイメージはいまだ払拭できていません

タックスヘイブンで有名なパナマの地図

タックスヘイブンで有名なパナマをご紹介しましょう。まずはこちらの地図をご覧になってください。

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

参照元:日本の大企業・富裕層はタックスヘイブンで世界第2位の巨額な税逃れ、庶民には消費税増税と社会保障削減

パナマは中央アメリカに位置する国です。タックスヘイブンが世界中に知られることになったパナマ文書流出事件はまだ記憶に新しい出来事です。

 

パナマ文書には世界各国の著名人や有名企業の名前が載っており、その中には日本の企業や著名人も含まれていました。

タックスヘイブンで有名はケイマン諸島の地図

タックスヘイブンで有名なケイマン諸島をご紹介しましょう。まずはこちらの地図をご覧になってください。

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

参照元:タックスヘイブン(租税回避地) ケイマン諸島

ケイマン諸島はイギリス領のタックスヘイブン地域です。ここでは法人税や所得税が無いため、外国の企業や富裕層が租税逃れをする地域として有名です。

 

日本はケイマン諸島を活用した投資金額が、アメリカに次いで2番目に多い国となっています。その金額は55兆円にもなります。

タックスヘイブン「スイス」での租税回避は難しい?

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブンの国であるスイスは、永世中立国として有名な国です。戦争などの紛争の可能性が低い国なので資産の安全が確保されています。

 

世界的に有名なスイス銀行は個人情報を外部に漏らさないほどの高い気密性がありました。

 

しかし、2018年度から口座情報を他の金融界と共有しますと共同声明に署名を行いました。日本も同じく共同声明に署名したので、スイス銀行の口座情報をいつでも入手できるようになりました。

 

これからはスイスを活用した租税回避は難しくなったと言えるでしょう。

 

タックスヘイブンのスイスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考に読んでみてください。

「スイス銀行界が改革!タックスヘイブンからの撤退?」

タックスヘイブン「シンガポール」は実質的な活動が必要

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブン地域でアジアの中でも有名な国としてシンガポールがあります。シンガポールは観光地としても有名な国で日本でも人気ですよね。

 

シンガポールがタックスヘイブン地域として人気な理由は、法人税が17%と低いことやシンガポール政府機関が認定した企業であれば軽減税率が適用されるなどのメリットがあるからです。

 

しかし、シンガポールではペーパーカンパニーは認めていません。つまり実質的活動を要求しており情報の機密性や秘匿性は無いと思った方がいいでしょう。

 

タックスヘイブンのシンガポールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考に読んでみてください。

「シンガポールで法人を立ち上げる際のタックスヘイブン税制対策の注意点とは」

タックスヘイブン「ケイマン諸島」には法人が集まっている

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブン地域の中で有名な場所として挙げられるのがケイマン諸島です。

ケイマン諸島はイギリス領の小さな島です。しかしながらこの島には法人が6万社も集まっています。それはなぜでしょうか?

 

ケイマン諸島は非課税になるものが数多くあります。例えば所得税や法人税はもちろんのこと財産や遺産相続も非課税となります。

ケイマン諸島では現地で実質的活動を要求していないため、ペーパーカンパニーの法人が多く存在しています。

日銀が公表した国際収支によると、ケイマン諸島を利用した投資金額は14兆円になります。消費税に換算すると7%分の税収を取り損ねている計算になります。

 

タックスヘイブンのケイマン諸島について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。

「ケイマン諸島でタックスヘイブンを利用するメリットと日本の実情について!」

タックスヘイブン「香港」は金融所得が非課税

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

アジアのタックスヘイブン地域の中でも香港はとても有名な地域です。日本では観光地として行かれる方も多いのではないでしょうか?

 

香港は中国の行政特区になります。香港では法人税が16%で所得税は15%でありとても低い税率となっています。

また、香港では金融所得はすべて非課税となっています。これは非居住者を含めてすべての方が対象になっています。

香港で法人を設立した場合は、5%の株式を所有していれば日本の所得と合算して課税されてしまいます

日本で課税されないためにはタックスヘイブン対策税制が適用されないようにしなければなりません。

 

タックスヘイブンの香港について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。

「タックスヘイブンの香港で会社を設立する注意点とは?」

タックスヘイブンは世界中に存在している

タックスヘイブンの国や地域を地図で分かりやすく紹介!

タックスヘイブンの地域は世界中に存在しており、それぞれの国や地域で特徴や税率が違ってきます。

どこのタックスヘイブン地域を活用すれば一番節税することができるのか、特徴や税率をしっかり調べて活用することをおすすめします。

関連する記事

この記事が気に入ったらいいね!しよう

マネストの最新エントリーが見られます。

Twitterでマネストをフォローしよう!

「使う」ランキング

人気記事総合ランキング

Tweet by @ManeSto_com