二人暮らしの食費はどのくらい?節約する方法は?
これからふたり暮らしを始める方はもちろん、すでにふたりで暮らしている方にとっても食費の節約は、大きな課題の一つですよね。
食費は、予算を決めておかないと際限なく使いがちな出費の一つです。毎日外食ばかりの方は、食費の全国平均額を大きく大きく上回っている可能性があります。それでは、将来への貯蓄などに回すお金を捻出するのは、なかなか難しくなります。
食費は、工夫次第で家計の支出の中でも大きく削れる部分でもあります。上手に食費を節約し、二人の将来への資金を作っていきましょう。結婚資金や子どもの養育費など、これから先にかかるお金はたくさんあります。
今回は、二人暮しの食費の平均を紹介しつつ、具体的な食費の節約方法を紹介していきます。
夫婦二人暮らしで共働き 食費の平均はいくら?
3万~4万円が平均値!?
二人暮らし世帯の一ヶ月の食費は、いくらくらいだと思いますか?
平均は28,000円から4万円と言われています。幅がありますが、平均がこの数字であればそれよりも低い人、高い人が存在しているということです。
仮に28,000円だとすると、一ヶ月(30日)で割ると1日あたり933円です。朝昼晩と3食食べるのであれば、1食あたり311円ということになります。一人あたりでは、1食およそ156円です。
食費には、外食費やお酒代も含まれています。そう考えると、自炊するための1食あたりの費用は、さらに低くなります。
この数字はハードルが高い、と感じる方も多いかもしれませんが、決して不可能な数字ではありません。
1ヶ月の食費が2万円代の家庭もある
実際に二人暮らし世帯でも、食費を2万円代におさめている家庭も存在します。
先ほど1食あたり、311円と言いましたが、これは外食・中食が多い場合には達成できる数字ではありません。自炊をし、予算を管理した上で上手に節約をすることが必要です。
例えば、先ほどの数字をもう一度見てみましょう。1日単位では933円でした。これを週単位で考えてみます。933円×7=6531円です。6531円を予算とし、1週間分のまとめ買いをしてみましょう。そうすると、意外と達成できそうな気がしませんか?
お昼はもちろん自炊・お弁当にします。外食を減らすほど、自炊に回すことのできる金額に余裕が生まれます。
収入の15%が妥当!?
支出に対する食費が占める割合を、エンゲル係数と言います。エンゲル係数は20%前後が理想的と言われますが、実際はそれだと少し高すぎます。
月の出費が20万円の場合、エンゲル係数が20%だと4万円です。少なくとも、この数字を下回っている必要があります。さらに、目標は15%以下に設定するともっと節約が可能です。月の出費が20万円の場合には、30,000円です。
ただし、節約ばかりを意識し、栄養バランスを考えない食事は体調を崩してしまう可能性もあります。節約しながらも、栄養は十分摂ることができるメニューを考えて作っていきましょう。
二人暮らしの食費 どうすれば節約できる?
とにかく外食はしないこと
食費を節約したいのであれば、とにかく自炊です。外食の割合が高い、という方は自炊の割合を増やしていくことが必要です。
先ほどは、1日933円が食費の予算でした。一度外食をしてしまうと、他の食事にしわ寄せがきます。極力、外食は避け自炊をすることを習慣化しましょう。
飲み会が多いという場合にも、本当に行きたいものだけに絞るということも必要になってきます。
買い物に行く曜日を決める
買い物に行く回数は、少なければ少ないほど良いです。買い物に行くと「ついつい」不要なものを買ってしまうことがあるからです。
「必要なもの以外は買わない」という強い意志を持ち、買い物に行く曜日を決めてしまいましょう。例えば、いつも利用しているスーパーで週に1回特売日があるならその日を1週間分の買い物をする日、と決めるのです。
それ以外の日には買い物はせず、家にある食材で調理をします。これだけでも、かなりの効果が期待できますよ。
必要なものを書いてお買い物 それ以外の物は買わないこと!
週に一度、買い物に行く時にも注意が必要です。最低限買うべきものを書き出し、買い物リストを作って買い物に行きましょう。
買い物をするときは、買い物リストにあるものだけをカゴに入れていきます。その時も、今カゴの中がいくらなのかを意識することも大切です。
ただし、お目当のものが高くなっている場合には、その時安いものに食材を変更する臨機応変さも必要です。
冷凍出来るものは安い時にまとめ買い
食材で冷凍保存が可能なものは、できるだけ安いときにまとめ買いをするようにしましょう。ほとんどの食材は冷凍保存が可能です。
しかし中には、冷凍保存に向かない食材もあります。そのまま冷凍保存するのか、下処理や調理をした後にすべきか、調べた上で上手に活用しましょう。
肉類は月に一度のまとめ買いで冷凍保存すべし!
肉類は、セールの日を狙いまとめ買いします。業務用スーパーなどが近くにある場合には、大きめのものを買っても良いでしょう。
どのお肉でも冷凍保存は可能です。なるべく早く食べる方が味も良いので、次の買い物に行くまでに使い切れる量をまとめ買いし、保存しましょう。
小分けにしておくと、調理しやすいのでおすすめです。
食材の無駄を出さないこと!余すことなく使い切ろう
大根の葉など捨ててしまう方も多いかもしれませんが、さまざまな用途に使える食材の一つです。普段捨てる部分を「何か活用できないか」と考えてみましょう。それで一品、料理が作れるかもしれません。
また、調理する場合は二人でちょうど良い量を把握しておくことも大切です。余ってしまって捨ててしまうのではなく、ちょうど食べきれる量の料理を作りましょう。
食材を日持ちさせる保存方法を知っておこう!
食材ごとに、長持ちさせるための保存方法が異なります。
例えば、キャベツはラップやポリ袋で包み、芯が下になるように冷蔵庫で保存すれば1週間は保ちます。また、じゃがいもや玉ねぎはネットに入れておけば冬場なら常温でも1ヶ月は保ちます。
それぞれの食材の保存方法を知っておくことも、食費の節約には大事な作業です。
作りすぎには気を付けて!
家族の為と思いきや、作りすぎは無駄になる!
「家族のために品数を多く出さなくては」と思う方も多いかもしれません。たしかに、家族の健康を優先するのは第一です。しかし、そのために食べきれない量を作っていては節約は難しいです。
栄養を重視しながらも、シンプルな食事を意識してみましょう。
どうしても作ったものが残ってしまった場合には、次の食事の時に食べるか、違う料理にアレンジしてみるなど工夫して、捨てることのないようにしましょう。
テーブルいっぱいにお料理が並んでいませんか?
料理研究家の土井善晴さんは「一汁一菜でも十分」とおしゃっています。
少し極端かもしれませんが、工夫をすれば栄養はそれでも十分に摂ることが可能ということです。
料理を作る側からしたら「美味しいと思ってもらいたい」「満足してもらいたい」という気持ちは、誰でもあるものです。しかし、食費を節約する上では少ない品数で、いかに栄養を摂るかを考えるようにしてみましょう。
安い食材を使っても最後に捨ててしまえば意味がない!
安くなっていたからまとめ買いをしたものの、使い切れず捨ててしまっては本末転倒です。必要な量だけを買い、調理します。それ以外は冷凍保存するなどの工夫をしましょう。
安い食材でも、使わなければ無駄な買い物だったということになります。使い切れる量を買い、捨てる状態になる前に食べるのが基本です。
食費を節約するための基本ルール3ヶ条
外食費を食費と分けて考える
先ほど、外食やお酒代も食費に含まれると解説しました。とはいえ、お付き合いなどいろいろ外食をしなくてはいけないシーンは多々あると思います。
そのような場合には、食費と別に外食費を設けておくことも一つの手段です。食費全体の予算を決めておき、その中で自炊・外食、それぞれの予算を立てましょう。
基本的には、外食費がなくなったら、来月までは外食をしないようにします。そうしたリズムを作っておくと、本当に必要な時にだけ外食をするということを習慣化していきましょう。
お米代とその他の材料費を分けて考よう
食費の中には、もちろんお米代が含まれます。家庭により、一ヶ月で食べるお米の量は差があるかもしれません。食費の予算の中に、お米代と食材費を分けて設定しておきましょう。
家計簿をつけるのであれば、先ほどの外食費と自炊のための食費を分けることに加え、お米代と食材費を分けて記入してみましょう。
それにより、料理の工夫によってどれだけ改善の余地があるのかが見えてきます。
調味料や保存食品は安い時にまとめ買いしておこう
長く保存できる調味料や保存食品は、安いときにまとめ買いをしておくといいでしょう。
調味料も開封後は、冷蔵庫に入れる必要があるものと常温で保存するものがあります。それぞれの保存方法を確認しましょう。未開封であれば、長期保存できるものもありますので、よく使う調味料が安くなっている場合には、まとめ買いしておきましょう。
また、冷凍食品も長期保存に適しています。作るのが面倒、という際にも外食ではなく冷凍食品をうまく取り入れると、出費を抑えることができます。こちらも、セールの日にまとめ買いしておきましょう。
工夫次第で1か月2万円でやりくりできるかも!?
いかがでしたでしょうか。二人暮らしは、一人暮らしに比べて一人当たりの光熱費が安くなります。つまり、自炊をすればするほどお得ということです。
食費は工夫次第で、いくらでも節約できます。料理が苦手、という方もこれを気に自炊を始めてみましょう。節約レシピや、買い物方法を意識して節約ができるようになると、料理をするのも楽しくなります。
「二人で外食を楽しみたい」という時もあると思いますので、我慢しすぎず目標を達成したら外食をするなど、二人のルールを作って楽しみながら節約をしてみましょう。
ぜひ、今日から実践してみましょう。
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