よく聞く為替とは?為替ニュースの見方が変わるかも!?
為替とは?
「為替って何?」
そう聞かれても
「意味が分からない訳じゃないけど小難しい漢字が多くて知る気にならない」
というのが正直なところだったりしませんか?
「自分はそうじゃないよ」
「為替について知りたいと思ってる」
なんて方は尊敬してしまいます…。少なくとも筆者は
「知らなくても生きていけるじゃないか!」
なんて開き直っていました。
しかしゆっくりながらも為替というものについて調べてみると
「あれ?意外と簡単?」
と思えるようになったんです。
そこで今回はこのとっつきにくい単語「為替」について、わかりやすく簡潔にご紹介していきましょう。
まず為替と聞くと経済の専門家たちにしか関係のない世界のようですが、意外と私たちの身近なものなんですよ。
「為替とは?」
この答えは
現金を直接支払わずに支払いをすること
これです。
例えばインターネットショッピングの際にクレジットカードで支払いをしたことがある方はいらっしゃいませんか?
そのクレジットカードを使用した分の金額は、口座から引き落とされていますよね?
これも為替です。
携帯ゲームに課金したくて、携帯料金と一緒に支払うという形で課金した。
はい。これも為替です。
いかがですか?
意外と身近なところで、私たちは「為替」を利用しているのです。
そんな為替ですが、実は2種類に分けることができます。
-
内国為替
-
外国為替
この2つです。
上記で挙げた2つの例は「内国為替」になります。
しかし一般的に「為替」というと、後者の「外国為替」を指すことがほとんどです。
内国為替であればとても身近なもので決して難しくないのに、「為替とは?」を知らない人にまで「為替といえば外国為替」のイメージがあるからこそ、「為替はややこしい」ということになるんですね。
-
為替とは現金を使わず支払いをすることである
-
為替には内国為替と外国為替がある
これはおわかり頂けたと思います。
しかし、
-
内国為替は身近だけど
-
外国為替はややこしい
これで終わってはいけません。
ややこしいと思うのであれば、これを解決しちゃいましょう。
そこで次項からはこの「外国為替」についてご説明していきたいと思います。
外国為替のそもそもの仕組みとは?
為替の変動ってなんで起きるの?
そんな素朴な疑問にお答えする内容となっていますので、今回の機会に為替について知ってしまいたい!そんな方はぜひ最後までお付き合いください。
「お金の交換」である外国為替について
外国為替とは?
それでは早速「外国為替」について学んでいきましょう。
まずは大元の意味「外国為替って何?」これからです。
「外国」為替なんだから海外の国と「為替」すること?
と考えてしまいがちかもしれません。
「海外サイトでクレジットカードを使って買い物したら外国為替だ!」
残念!ハズレです。
正解は「海外のお金を交換すること」です。
ちょっと難しく言うと「異国間での通貨の交換」が外国為替なのです。
例えばアメリカに海外旅行に行くとしましょう。
あなたは向こうでお土産を買う際に日本円を出しますか?
「そんなわけあるか」と総ツッコミを受けそうですね。
仮に出しても買い物はできないでしょう。
アメリカで物を買う・食べるなどをしたければ、アメリカのお金「ドル」を使う必要があります。
そのため空港で両替をすることになるでしょう。
実はこれも「外国為替」のひとつなんですよ。
この例では、日本円とアメリカドルを交換しましたね。
つまり「日本円でアメリカドルを買った」のです。
日本に帰国する際は残ったドルを日本円にまた両替しますよね?
その時は「アメリカドルで日本円を買う」ことになるのです。
違う国のお金とお金を交換すること、これが外国為替です。
外国為替の仕組について
なんとなく掴めてきた外国為替ですが、その仕組みについても少し触れておきましょう。
上記ではアメリカドルと日本円を両替しました。
何を基準に両替できたと思いますか?
この基準となるもの、それは為替レートです。
「新しくわからん単語が出てきた…」
と不安に思わないでください。大丈夫、簡単です。
為替レートとは、お金の交換比率を表す言葉なのです。
よくニュースで「1ドル〇〇円から〇〇円で取引されており~」なんて聞いたことがありませんか?
「円安ドル高」もしくは「円高ドル安」という言葉もそうです。
そう、為替レートは常に変動しているものなのです。
「今日は1ドル100円で買えたけど、昨日は1ドル110円だったぞ!?」
そんなことが起こるのです。
ちなみに円安・円高は少しややこしいです。
-
1ドル100円だったのが1ドル90円になった→円高
-
1ドル100円だったのが1ドル110円になった→円安
「円の方が安くなったのに円高ってなんじゃい!」
そう思われるとは思いますが、これは「円の力が強いかどうか」で考えるとわかりやすくなります。上記の例を逆に言ってみましょう。
-
昨日は100円で1ドルだったけど今日は90円で1ドル買えた→円の力が強い→円高
-
昨日は100円で1ドルだったけど今日は110円で1ドル買えた→円の力が弱い→円安
こういうことになるのです。
通貨の流通と外国との商品の取引について
通貨の流通・外国商品取引…
漢字が並ぶのは嫌いなので簡単に言い換えてしまいますね。
「お金ってどこで作ってんの?」
「外国の物を買う時はどうすればいいの?」
ここではこの2つについて紹介しましょう。
それぞれの国にそれぞれのお金が存在します。
「どこで作っているのか」その答えは「その国の中央銀行」です。
私たちは勝手にお金を作ることを許されていませんよね。
コンビニでお金をコピーをするだけでも犯罪です。
そう、その国の中央銀行で作られているお金は法的な保護がされているのです。
しかしこの法は、その効力が限られています。
先ほどから挙げているアメリカで考えてみましょう。
アメリカで1万円札を出しても、その価値はゼロです。
「ただの綺麗な印刷がされた薄っぺらい紙」だとしか思われません。
このことから言えるのは
「自国のお金は海外では使えない」
ということです。
当然のように聞こえますが、それはそれだけ法的な効力が限られているということなのです。
「外国の物を買う時はどうすればいいの?」
この答えは「その国の通貨に両替する必要がある」です。
日本円をアメリカドルに両替すれば、アメリカで好きに買い物ができます。
-
その国の通貨はその国の中央銀行で作られている
-
その通貨を守る法の効力には限りがある
-
海外で物を買う時にはその国の通貨に両替する必要がある
この3つは「言われなくてもわかってる」と思われることかもしれませんが、今回の外国為替については大事なポイントになります。覚えておいてくださいね。
外国為替市場とは?
-
自国のお金を外国のお金と交換する→外国為替
-
交換する際の交換比率→為替レート
この2つは全世界で共通して同じルールで行われています。
例えば「大阪で両替したら1ドル100円だったけど、東京で両替したら1ドル99円で東京の方がお得だった!」なんて馬鹿なことは起こりません。
スーパーの広告の品ならともかく、為替レートは全世界共通なのです。
「全世界共通のルールで外国のお金が交換されている」ということは、それは「外国のお金を交換する市場」ということになります。
つまりこれを「外国為替市場」と呼ぶのです。
外国為替市場はどこにあるの?
ここで疑問に思うのは
「外国為替市場ってどこにあるの?」
ではないでしょうか。
「世界中が同じルールでやる大きな市場なんだからニューヨーク辺りにあるんじゃない?」
「いやいや、金融界の本場ロンドンじゃないか!?」
なんて考える方もおられるかもしれません。
しかし外国為替市場は実際にあるものではないのです。
どこの国にもそんな場所は存在しません。
「市場」と言っても、株式が取引されている証券取引所のような特定の取引所があるわけではなく、取引参加者が電話回線やネット回線を利用して取引を行う場所ですので、イメージとしては「バーチャルの世界にあるもの」になるでしょうか。
外国為替「市場」なんてつくからややこしくなるんですよね。
これが外国為替「世界」とかだったら混乱しないのにな、なんて思ってしまいます。
インターバンク市場とは?
実際には存在しない外国為替市場ですが、この市場は2つに分類されています。それが
-
「銀行間市場(インターバンク市場)」
-
「対顧客市場」
この2つです。
インターバンク市場とは、銀行や証券会社、金融ブローカーなどのいわゆるプロフェッショナル同士が取引する市場のことです。
一般的に「外国為替市場」と言えば、こちらのインターバンク市場のことを指すことが多いです。
さすがプロフェッショナルとでも言いましょうか、インターバンク市場で取引される売買単位は、100万通貨単位(100万ドル)が最低単位になります。
1ドル100円で考えても100円×100万なのですから…1億!?恐ろしい最低金額ですね。
インターバンク市場での1日の総取引金額は1兆5千億ドルから2兆ドルもあり、ここで取引されるレートを「インターバンクレート」と呼びます。
そしてこのインターバンクレートは、24時間常に変動し続けているのです。
ちなみにインターバンク市場に、輸出入業者や個人が参加することはできません。
個人的には「したくてもできません」が正解ですが…。
対顧客市場とは?
では「対顧客市場」とはどのようなものでしょうか。
こちらは外貨預金をしたり、先ほどから例にも挙げている海外旅行へ行くために両替したりする時に利用される市場のことを指します。
インターバンク市場との大きな違いは、インターバンク市場が常に変動しているのに対して、この対顧客市場では1日1回「公示レート」として固定されたレートでしか提示されないことです。
確かに常に変動するレートでしか両替できないのでは、たった1分の差でも「さっき両替しとけばもう少し多く貰えたのに!」なんてことになり忙しいですよね。
ただしこのことからも、「同じ日ならいつ行っても同じ金額」になりますが、「次の日行ったら違う金額」になることも考えられます。
ちなみに筆者は、旅行先から記念で持ち帰ったポンドを、「いつ交換すれば最初の交換時よりお得かしら」なんて「対顧客レートの公示レート」をしばらく見続けたことがあります。
下心は褒められたものでないにしろ、日々変わるレートは意外と面白いものでしたよ。
結果として今も持ったままですが、これを書きながら思い出して確認してみたら、ずいぶんと交換時よりも安くなっていました…。
やはりこのまま記念として持ち続けることになりそうです。
投資家は外貨取引をどうやってするのか?
外国為替を主に使う投資方法のひとつに「FX」というものが存在します。
FXでは外貨を取引し、買う時と売る時の相場価格の差で利益を出すのですが、インターバンクレートと対顧客市場の公示レート、どちらを使用すると思いますか?
「インターバンクレートは個人は参加できないから公示レート?」
そう思われたでしょうか。
しかし答えは「インターバンクレート」なのです。
ではどうやってこのインターバンクレートに参戦するのかというと、それはインターバンクレートに参加できている銀行や証券会社、FX会社のいずれかと契約をするのです。
インターバンクレート→FX会社→投資家
この流れならば、個人でインターバンクレートで取引することができるというわけですね。
この項目で紹介したことを最後にざっくりとまとめてみましょう。
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外国為替とは通貨の交換をすること
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交換する際のレートを為替レートと呼ぶ
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外国為替をやり取りする場所を外国為替市場と呼ぶ
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外国為替市場は実際には存在しない
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外国為替市場はインターバンク市場と対顧客市場に分類される
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インターバンク市場は個人では参加できない
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インターバンク市場は24時間価格が変動する
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対顧客市場は1日1回公示レートが出る
-
投資家はインターバンク市場に参加している会社と契約して取引を行う
これが「外国為替について」のまとめになります。
いかがですか?
こうして見てみると、そう難しいことではなかったのではないでしょうか。
「は~、なるほどね~」
程度にはおわかり頂けたなら、次項に進んでみましょう。
外国為替のレートはどうやって決まる?変動の要因17個
1:景気で変動する
「インターバンク市場のインターバンクレートは常に変動する」
とお伝えしましたが、ではなぜ変動するんだと思いますか?
「常に変動」?面倒ですよね。固定ならば迷わないのに。
ここからは「なぜ価格は変動するのか」その要因17個について学んでいきましょう。
それぞれの項目で「上がる場合」と「下がる場合」でご紹介します。
最初の1つ目は「景気」による変動です。
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上がる場合:海外からの資金流入が増えるため
-
下がる場合:海外への資金流出が増えるため
不景気ですと海外に援助を頼んだり輸出入に関わったりと、好景気にするため何かしらお金がかかってしまうのです。
単純に国内が好景気なら海外旅行客の増加なども考えられるため、「資金流入が増える」のはわかりやすいかと思います。
2:株価で変動する
投資方法として有名な「株」に関することでもあります。
この「株価」でも変動してしまうのです。
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上がる場合:株高は資金流入を招くため通貨高になる
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下がる場合:株安は資金流出を招くため通貨安になる
「株高=通貨高」「株安=通貨安」なので覚えやすいですね。
3:失業率低下や雇用者数増加で変動
「失業率」はよくニュースでも耳にする言葉ですよね。
この「いかに多くの人が仕事を失っているか」は、「人がどれだけ給与を生み出すか」といったこととは関係ありません。
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上がる場合:失業率が低い→好景気
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下がる場合:失業率が高い→不景気
このように、最初の「景気」を表すひとつの指標として考えられるからです。
4:貿易収支による変動
輸出入にも関わる「貿易収入」のことです。
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上がる場合:貿易黒字は通貨高
-
下がる場合:貿易赤字は通貨安
「赤字の会社」と聞くと「そろそろ倒産するんじゃない?」というイメージになりますね。
貿易でも正にそのイメージ通りのことが起こるというわけです。
5:財政が黒字・赤字による変動
こちらも上記の貿易収入と同じく「財政」についてです。
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上がる場合:財政黒字→好景気→通貨高
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下がる場合:財政赤字→不景気→通貨安
ここからの要因でもそうですが、「景気」にどう繋がるかで考えるとどれもわかりやすくなりますよ。
6:GDP成長率により変動
GDPは「自国内でどれだけ賄えているか」という成長率を表す単位です。
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上がる場合:GDP率アップ→好景気→通貨高
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下がる場合:GDP率アップ→不景気→通貨安
そりゃ他国に頼るしかないような国が、周りの国々から高評価を得ることは難しいですよね。
7:高金利、低金利などにより変動
今や日本の銀行金利は「ゼロ金利」なんてあるのかないのかわからないような数字になってしまいましたが、この「金利」も外国為替レートの変動に大きく関わります。
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上がる場合:高金利→通貨高
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下がる場合:低金利→通貨安
お金がお金を生むとはよく言ったもので、正にその通りで価格は変動します。
8:原材料価格の上昇、下落などにより変動
これは日本が乏しいと言われる「資源」に関することです。
石油や小麦など、資源の多くを日本は自国で賄えていません。
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上がる場合:価格上昇→通貨高
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下がる場合:価格下降→通貨安
昔「オイルショック」なんてものもありましたが、これらの原材料価格の高騰は、そのまま日本経済を圧迫し、その分通貨価格にも大きな影響を及ぼすのです。
9:設備投資増加、減少により変動
「設備投資」、これは社内環境や生活環境を向上させるための行為のことです。
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上がる場合:設備投資増加→好景気→通貨高
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下がる場合:設備投資減少→不景気→通貨安
「設備にお金が回せず、それどころか人件費削減をしなければ…」そんな会社を「好景気」だとは判断しませんよね。
10:個人消費増加、減少により変動
これはとてもわかりやすい事柄でしょう。
財布の紐が固いかどうかの「個人消費」は景気にも大きな影響を出します。
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上がる場合:個人消費額アップ→好景気→通貨高
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下がる場合:個人消費額ダウン→不景気→通貨安
今日本も「お金を使ってくれ!」という国と「そんな金あるか!」と返す国民で揉めていますので、身近でわかりやすい要因ではないでしょうか。
11:政局の安定、不安定により変動
これは日本ではあまり大きな変動が起こらない要因、「政局の安定度」です。
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上がる場合:政局の安定→通貨の信用度アップ→通貨高
-
下がる場合:政局の不安定→通貨の信用度ダウン→通貨安
日本のパスポートが、世界中から絶大な信用を置かれているのはみなさんご存知のことでしょう。
「政治的に安定しているかどうか」はその国の通貨の信用度に大きく関わるのです。
だからこそ、記憶に新しいアメリカのトランプ大統領選などの「政局が変わる時」は、価格相場も大荒れするのです。
12:地政学リスクにより変動
「地政学」と聞くと「なんのこっちゃ?」となるかもしれませんが、今の日本で言うと「北朝鮮」という国名を挙げればわかりやすいかもしれません。
そう、「地政学」とは「戦争が起こるんじゃないか」といった「国に大きな不安要素があるかどうか」なのです。
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上がる場合:地政学リスクがない→通貨の信用度アップ→通貨高
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下がる場合:地政学リスクが高い→通貨の信用度ダウン→通貨安
上記の「政局」と似たようなことではありますが、単純に戦争ばかり起こる国には不安しかなく、そんな国の通貨に信用があるかどうかは、すぐに判断することができますよね。
13:テクニカル要因などにより変動
テクニックじゃありません。「テクニカル」です。
これはFXなどでよく使われる言葉ですが、「その国の通貨の人気具合」とでも言えば良いでしょうか。投資家たちの間での「需要と供給」です。
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上がる場合:投資家たちから人気アップ→通貨高
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下がる場合:投資家たちからの人気ダウン→通貨安
これも「人気があるんだからこの値段でも買うだろ?」と行き過ぎると誰も買わなくなるように、行き過ぎると真逆のことになりかねないのですが、基本的には「人気があれば高い」と考えて良いでしょう。
14:要人発言により変動
「要人の発言」これは先ほどのトランプ大統領がいい例になります。
トランプ大統領はよく黒人を差別するような発言をしますね。
それに対し「当然だ。黒人は差別すべきだ」という人と「なんてことだ。差別なんてありえない」という人と意見が二分化するでしょう。
このような時にも価格は変動するのです。
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上がる場合:要人の発言に賛成派多数→国の人気アップ→通貨高
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下がる場合:要人の発言に反対派多数→国の人気ダウン→通貨安
こうなるのです。
それぞれの国の代表者や要人のたった一言でも、価格は動いてしまうんですね。
15:中央銀行の金融政策変更による変動
「中央銀行の金融政策変更」、これはお金を作っている銀行の政変です。
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上がる場合:政策金利の上昇→通貨高
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下がる場合:政策金利の低下→通貨安
その政策が賛成されるか反対されるかというよりは、その政策によって金利がどうなるかで考えられます。
16:中央銀行による為替介入による変動
「中央銀行による為替介入」もよくわからない言葉かもしれませんが、例えば不景気になり過ぎて「もう中央銀行だけに任せてられない!」と判断された場合、違う銀行が介入してくるのです。
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上がる場合:介入する→自国を守る気持ちが強い→通貨高
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下がる場合:介入しない→自国を守る気持ちが弱い→通貨安
日本ですと、財務省の指示により日本銀行が介入することになっています。
17:FOMC(連邦公開市場委員会)日銀政策決定会合等中央銀行の政策決定会議による変動
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「FOMC(連邦公開市場委員会)」
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「日銀政策決定会合等中央銀行の政策決定会議」
長いですねー。
読むのも嫌になるくらい長いです。
結局何のことかというと「日本銀行と中央銀行の会議」です。
これは相場にどう作用してくるのか発表されるまでわかりませんが、とにかく「金融界において重要な会議がされる」ということで、この会議の前後は価格が変動することがあるのです。
ちなみにこの会議は年8回開かれているんですよ。ご存知でしたか?
外国為替取引=FXについて
外国為替取引とは?
-
外国為替とは
-
外国為替が変動する要因とは
この2つについてわかって頂けたと仮定し、最後に「外国為替取引」について紹介しましょう。
外国為替取引、これはFXのことです。
つまり冒頭でもご紹介した「異国間での通貨の交換」のことです。
円・アメリカドル・オーストラリアドル・ユーロ・ポンド・フラン…
世界中にそれぞれの国の通貨が存在しますが、それらのうちのどれか2つを使って交換し、交換する時の差額で利益を出す取引方法のことです。
ちなみに「円をドルに交換する」ことを「円でドルを買う」という意味から「ドル買い」、または「ドルを買うために円を売る」という意味で「円売り」、なんて呼ばれたりします。
「円売りして30ドル手に入れた」
「ドル買いして30ドル手に入れた」
は同義語です。
この言葉は頻繁に使われるものではありませんが、豆知識として頭の片隅に置いておきましょう。
為替レートとは?
まるでおさらいのようですね。
「為替レートとは」、覚えていますか?
そう、通貨を交換する時の交換比率です。
A「その国のお金なら〇円で売ってあげるよ!」
B「そんな高いなら買わないよ!」
C「僕はその値段でもいいよ」
A「よし!C、君に売るよ!」
このように、物を売買する時は「お互いの合意」が必要ですよね。
上記の例で言うと、「A」がこんな行動を取ったらどうでしょうか。
A「これは〇円でBに売るよ!代金は勝手に君の財布から貰ってくから!」
これでは「A」はただの犯罪者です。
しかし世界には何十億という人がいるのに、それぞれが違う国の通貨を欲しがったらどうでしょうか。
いちいち話し合いで合意に至っていてはキリがありませんよね。
そこでサクッと簡単に合意を得られる方法として、為替レートが存在するのです。
為替レートを説明する時に「世界中で同じ」と先述したように、どの国の人がどの国の通貨を欲しがっても、為替レートですぐに合意まで話を進められるというわけですね。
この為替レートがあるからこそ、円滑に外国為替取引が進むのです。
中国は相場は変動しない
「為替レートがあるからこそ外国為替取引が成り立つ…それはわかるけど、常に変動するとかめんどくさいなぁ」
そう思いませんか?
先ほど価格が変動する17個の要因を挙げましたが、正直
「いちいち変動し過ぎ!」
だと思いません?
しかし中国の「元」は一切変動しないんですよ。
「素晴らしい!わかりやすい!」
そう感じるのは筆者だけかもしれませんが、兎にも角にもその原因は中国が「固定相場制」を導入しているからです。
日本やアメリカ、その他の多くの国は「変動相場制」を導入しているから動くのです。
ちなみに固定相場制を導入している国は、他にもべネズエラやサウジアラビアなど、いくつか存在します。
ではなぜ固定相場制と変動相場制があるのか、それは「流通性があるかどうか」が1番大きな要因です。
あなたは「ベネズエラの通貨は何?」と聞かれて答えられますか?
答えは「ボリバル・フエルテ」なんですが、「聞いたことすらない!」と思いませんか?
そう、単純に「人気がなければ流通しない=取引が成立しない」のです。
だからこそ、固定相場制を導入している国の多くは発展途上国ばかりなのです。
中国は政治的な問題からなのですが…これを説明するとあまりにも外国為替取引から話がずれるのでやめておきましょう。
とにかく為替レートが変動するのは「変動相場制だから」というこれだけ覚えてくださいね。
為替レートは国の経済力が反映されている
先ほど17個の変動要因を挙げましたが、総じてみると「その国の景気がいいかどうか」で要約できます。
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設備投資にお金をかけられる
-
貿易が黒字
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失業率が低い
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政局が安定している
これらも全て「景気がいいからこそ」になります。
つまり為替レートは「その国の経済力」がとても大きく反映されるのです。
為替レートの計算方法について
為替レートの計算方法、それには「クロスレート」という重要な言葉があります。
これは「全ての通貨の基準はアメリカドルで考える」というものです。
例えば1ドル=100円、1ドル=0.8ユーロという基準にしてみましょう。
ここから「では1ユーロは何円?」が計算できますよね。
途中の公式はさておき「0.8ユーロを1ユーロに計算」さえできれば、「1ユーロ=125円」というのは割と簡単にわかります。
このようにアメリカドルをベースにすることで、変動相場制を導入している国の通貨ならば、簡単にその国の為替レートを計算することができるということなのです。
-
外国為替取引は「異国間での通貨の交換」
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為替レートは取引を成り立たせるために必須
-
価格が変動するのは変動相場制だから
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世界には固定相場制の国もある(中国など)
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為替レートはその国の経済力で決まる
-
為替レートはクロスレートというアメリカドルを基準で考えることで簡単に計算できる
これが「外国為替取引」のまとめです。
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