楽天証券の楽天MT4の特徴と取引概要を検証!
MT4(MetaTrader4)とは?
インターネットで買い物ができる大手通販サイトとしても人気の楽天。利用されたことがある方も多いのではないでしょうか。しかしその楽天は、証券会社としての顔もあるのをご存知でしたか?そしてその楽天証券が配信しているMT4がとても優れたもので、FXトレーダーにぜひともおすすめしたいものなのです。
今回ご紹介するのは楽天証券のMT4についてです。このMT4の性能はもちろん、楽天証券で取引する際に重要になる取引概要などを詳しくご紹介していきましょう。
これからFXを始めようとしている方はもちろん、現在トレーダーとしてFX取引を行われている方にもおすすめの情報です。楽天証券ならではの特徴を知り、これからのFX取引生活の向上をさせたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。
楽天MT4の特徴について
安心と信頼の国内取引サーバ環境
まずはこの楽天MT4に関する特徴を見ていきましょう。楽天MT4には、特筆すべき4つの特徴が存在するのです。
特徴その1:楽天証券のサーバは全て国内で管理されている
最初にご紹介するのはそのサーバ環境です。楽天証券では、全ての取引サーバを日本国内のみで管理しています。このシステムの恩恵が、どのようなものかおわかりですか?
まずFXはネット回線がなければ行えませんよね。そのためFXをしていく上で、ネットシステムトラブルというリスクは避けては通れないことです。それがご自宅のルーターや配線の問題ならばまだしも、困るのはサイトページの障害や中継局の混雑などによる接続障害です。
そのような時、海外にサーバがある場合は直るまでに時間を要したり、FXの取引をする上で大きなダメージになりかねません。しかし楽天証券は国内でサーバを管理しているので、このようなトラブルが起こりにくいというメリットがあります。
絶対に切れないインターネット回線というものは存在しませんが、海外サーバよりは国内サーバの上が安心度は高いといえるでしょう。そのため楽天証券の国内サーバというのは大きな特徴なのです。
取引コストが無料、原則固定のスプレッド
特徴その2:全通貨ペアのスプレッドが原則固定で取引コストゼロ
楽天証券では、取引にかかる手数料が無料です。ここに手数料がかかるようでは、せっかくの利益も減額されてしまいますので、これは長く取引を続けていく上で嬉しいメリットですよね。
そしてもうひとつ嬉しい点があります。それが楽天証券で扱う全通貨ペアのスプレッドが、原則固定されているということです。変動するスプレッド式を採用している証券会社もありますが、固定されていた方が取引をする上でも計算しやすくわかりやすいですよね。
しかし「原則」とついている以上、もちろん変動する可能性はあります。その原則固定のはずのスプレッド値が動くのは、以下のような場合が考えられます。
- 国内外の金融市場休場日や平日早朝時など市場の流動性が低下している時間帯
- 主要経済指標の発表前後
- 震災などの天変地異や政変
- 金融・経済関連の重大な出来事
上記のようなことが起こった際は、固定スプレッド値も変動する場合があるのです。しかし天変地異や世界的にも重大な出来事、または法令の改正などはそう頻繁に起こるものではありません。そのため、ほとんどの場合が現状のスプレッド値で取引できると考えて良いでしょう。
もちろん全てのスプレッド値が「業界最安値」というわけではありません。しかし楽天証券が最も低いスプレッド値である通貨ペアもありますので、「この通貨ペアは他社で扱うけれどこの通貨ペアは楽天で取引しよう」といった使い分けをするのもいいかもしれませんね。
上記の画像では円と米ドルペアが0,5銭となっていますが、その他の通貨ペアごとのスプレッド値は下記のページから確認することができますよ。
自動売買・バックテスト機能を搭載
特徴その3:楽天MY4には自動売買(EA機能)が搭載されている
楽天MT4には、EA(エキスパートアドバイザー)と呼ばれる自動売買プログラムが搭載されています。もちろん1回1回自分の手で取引を行うのも良いのですが、初心者の方がいざ始めようと思っても、何をどれだけ買っていいのか判断しにくいですよね。
しかし楽天証券のEAでは、過去に行われた膨大な量の取引データを元に、経済動向の予想立てをして自動で取引を行ってくれるのです。これにより、初心者でもプロ顔負けの取引を行うことが可能というわけですね。
またMT4に標準搭載されている機能は他にもあります。
- シナリオ作成
- バックテスト
- チューニング機能
これらの機能があるからこそ、より精度の高い取引戦略を構築することが可能なのです。またこのEAシステムは、大手ネット証券会社(楽天証券・SBI証券・GMOクリック証券・カブドットコム証券・松井証券・マネックス証券の6社)の中で唯一楽天証券のみが対応しています。
ただしこのEA機能を使うのであれば、楽天FX口座だけでなく、楽天MY4口座も開設する必要があります。まずは下記で総合口座と楽天FX口座の申し込みをしましょう。
その後MT4口座を開設することで、楽天MT4のEAを使って取引を行うことが可能です。
今後楽天MT4でEA使用での取引をお考えなのであれば、忘れずに楽天MT4口座も開設するようにしましょう。
多彩なカスタマイズ機能
特徴その4:使いやすさ重視で自由にカスタマイズができる
楽天MT4は、自分が使いやすいようにカスタマイズすることが可能です。もちろん最初から標準装備されている多彩なテクニカルインジケータが利用できるのは言うまでもありませんが、著名アナリストや投資家が開発したインジケータをチャートに利用させることで、プロのテクニカル手法をそのまま再現することができます。
この機能があれば、始めたばかりの初心者でも安心して取引を行うことができますね。また、取引画面のレイアウトや、分析チャート設定なども自由自在にカスタマイズ可能です。自分好みの画面で自分が使いやすい分析チャートを利用すれば、FXの取引環境を向上させられるのでより良い結果が生み出せるかもしれませんね。
楽天MT4のVPSサービスとは?
VPSサービスを利用しない場合
楽天MT4で取引を行う際に、とても便利でメリットの多いサービスといえば、やはりこのVPSサービスです。VPSは「Virtual Private Server」の略で、その名の通りネットにあなただけの仮想サーバを作れるものになります。詳しくご紹介しましょう。
これを利用しない場合はどのようなことが考えられるのでしょうか。
【VPSサービスを利用しない場合】
VPSサービスとは、パソコンにこのVPSサービスのソフトウェアをインストールし、仮想空間で稼働させるというリモートデスクトップサービスです。本来であれば、パソコンの電源を落としてしまうとEAも使えませんし、普通の取引も行うことはできませんよね。
パソコンの電源を落としてしまうとFX取引が行えないのですから、まず売買のタイミングを逃しかねません。とはいえそのタイミングを見逃さないために24時間パソコンの前に座り続けることは不可能ですよね。
また「取引を中断させたくない」とパソコンの電源をつけっぱなしにしたらどうでしょうか。発熱などによるパソコンの故障の可能性が高くなるのはもちろん、電気代だって心配になりますよね。他にもハイスペックのパソコンが必要になるので、メモリサイズやネット回線速度などの環境を整える必要も出てくるでしょう。
しかも雷などの自然災害で、停電など意図せず電源が落ちることも考えられます。これが取引の最中に起こってしまえば、重大なダメージになりかねません。
◆VPSサービスを利用しないデメリット
- パソコンの電源を落とすと取引が中断される
- ハイスペックなパソコンを必要とする
- 24時間パソコンを稼動させると故障のリスクが高まる
- 停電などによる突発的な取引中断が起こる可能性がある
このようにVPSサービスを利用しない場合、通常の取引を行うことは可能ですが、24時間監視し続けるのは困難だということがわかります。また突発的なトラブルで、取引に甚大な被害が及びかねない可能性もあるのです。
VPSサービスを利用した場合
では上記のような事態に陥らないためのリスクヘッジを行いたいのであればどうすれば良いのでしょうか。パソコンの電源を落としたら通常の取引どころかEAもストップしてしまう、そんなやり方で我慢しますか?いいえ、それならこのVPSサービスを利用してみましょう。
【VPSサービスを利用した場合】
まずこのVPSサービスは、あなたのパソコンにインストールするものではありません。あなただけのプライベートな仮想空間にあるパソコンにインストールするという考え方をしましょう。
つまりあなたはVPSサービスを使うことで、今お使いのパソコン以外にもう1台パソコンを所持できるのと同じことなのです。しかもこの仮想空間のパソコンは、FXの取引を行うための処理能力が非常に高いとてもハイスペックなものです。
仮想のハイスペックパソコンにインストールするのですから、まず現実世界で求められるスペックはクリアしていますね。わざわざ買い換える必要はありません。しかも仮想世界なのですから、24時間起動したままにしていても、故障のリスクはゼロなのです。
おまけに電気代も心配しなくて良くなりますし、落雷や停電などの突発的な事故が起こったとしても、仮想世界のパソコンに被害が及ぶことはありません。
そして何よりのメリットが、現実世界のパソコンの電源を落としても、仮想世界のパソコンが起動しているので24時間取引が可能ということです。現実世界のパソコンの電源を落としたとしても、EAでの自動取引は稼動し続けます。
また仮想世界のパソコンでVPSサービスを起動しておけば、現実世界のパソコンはもちろん、スマホやタブレットなどからも好きなときにアクセスすることが可能です。もちろんアクセスだけでなく取引を行うことも可能なんですよ。
◆VPSサービスを利用するメリット
- 仮想空間にハイスペックなパソコンを入手できる
- 現実世界のパソコンの電源を落としてもEAは稼動し続ける
- 落雷や停電などによるトラブル障害を受けない
- 様々なデバイスから仮想空間パソコンにアクセスできる
これがVPSサービスを利用した場合のメリットです。現在お使いのパソコンのスペックが低く「チャート読み込みに時間がかかる」「よくフリーズする」なんて方にはもちろん、「24時間取引をオンラインにしておきたい」「EA稼動を止めたくない」なんて方にもおすすめのサービスなんですよ。
このVPSサービスの申し込み方法や、もっと詳しい情報などは、下記のページから確認しましょう。
楽天MT4の取引概要|通貨ペア・取引上限・スプレッド
取扱通貨ペアは?
全部で20通貨ペアが取引可能です。
対円通貨ペア |
米ドル/円 |
その他通貨ペア |
ユ-ロ/ドル |
ユ-ロ/円 |
ポンド/ドル |
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ポンド/円 |
豪ドル/ドル |
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豪ドル/円 |
NZドル/ドル |
||
NZドル/円 |
ドル/スイス |
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ランド/円 |
ポンド/スイス |
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カナダドル/円 |
ユーロ/ポンド |
||
スイス/円 |
ユーロ/スイス |
||
トルコリラ/円 |
豪ドル/スイス |
||
NZドル/スイス |
|||
豪ドル/NZドル |
取引の単位はいくら?
1,000通貨単位での取引が可能です。注文入力時の数量は1=10万通貨になりますので、1,000通貨を注文する場合は0.01と入力しましょう。
取引数量上限はいくら?
1回での注文数量上限は200万通貨単位までとなっています。また最大ポジションは合計金額が30億円相当額までです。
スプレッド について
リアルタイムでの2ウェイプライスになります。
顧客側から見た売り価格 |
ビッド(Bid) |
顧客側から見た買い価格 |
アスク(Ask) |
注文機能は何が使用できる?
楽天証券で行える注文方法は8つあります。
- 成行
- ストリーミング注文
- 指値
- 逆指値
- IF-DONE注文
- IF-OCO注文
- ワンクリック注文
- トレーリングストップ注文
注文期日は?
GTCです。GTCとは「Good Till Cancelled」の略です。注文が約定するか、キャンセルされるまで有効であるという意味になります。ただし有効期限の設定を変えることもできますよ。
決済ポジションの指定は?
行うことが可能です。
両建注文は?
行うことは可能ですが、両建取引時の必要証拠金は、同一通貨ペアにおいてMAX方式で計算されます。売、買ポジションの大きい方の証拠金が必要になるので注意しましょう。
取引時間は何時から何時まで?
月曜日午前7:00~土曜日午前6:55になります。原則として24時間対応ですが、毎取引日の午前6:55~7:10まではシステムメンテナンスのため取引できません。またアメリカがサマータイムを実施している間は、終了時間が1時間繰り上がります。
必要証拠金率について
個人の場合は想定元本の4%が必要です。必要証拠金の計算方法は以下の方法で行いましょう。
◆取引数量の最低単位×楽天証券提示価格のビッドとアスクの中心値×証拠金率×取引数量÷1,000(小数点以下切り上げ)
追加証拠金(追証) は?
個人、法人共に追従制度はありません。
ロスカットについて
有効証拠金(=口座残高に建玉の評価損益を加減算した口座資産額)が 0以下になった時点で、損失の大きい建玉から順番にロスカット(強制決済)されます。このロスカットプロセスは、有効証拠金が0円を上回るまで続けられることになります。
スワップポイントについて
ポジションを翌日にロールオーバーした際に加減算されます。ロールオーバーが行われるタイミングは、アメリカがサマータイム採用時には日本時間の午前6時に、その他通常時は日本時間の午前7時に行われます。その時点で保有している未決済のポジションに対して、スワップポイントが付与されます。
取引の注意点について
楽天証券以外のEAソフトに関して、開発や販売元との提携、委託など、その他一切の契約関係ありません。他社のEA ソフトを使用する場合は、楽天証券の取引約款(楽天MT4口座用)の「電子取引における付帯条項」をよく確認し、自己責任の下使うようにしましょう。
レバレッジは最大いくら?
レバレッジコースにより異なりますが、最大で25倍のレバレッジになります。
入出金サービスについて
楽天証券には3つの入金方法があります。
- マネーブリッジクイック入金
- クイック入金
- 通常入金
1:マネーブリッジクイック入金は、楽天銀行に口座をお持ちで、尚且つ申し込みをせねば使えません。しかし手数料が無料で、リアルタイムで反映することが可能です。
2:クイック入金は、提携インターネットバンキングから入金する方法です。こちらも手数料が無料で、リアルタイムでの反映が可能です。
◆提携金融機関は11箇所:楽天銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行、セブン銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行、住信SBIネット銀行
3:通常入金は銀行の窓口やATMから口座に振り込む方法です。振り込み手数料がかかるのと共に、リアルタイムでの反映ができない方法です。
MetaTrader4の推奨環境について
Windows 7以上の環境を推奨します。
Windows 8、Windows 8.1、Windows 10などになります。
信託保全について
楽天証券では、自社資産と顧客資産を別で管理することにより、もし楽天証券が経営破綻を起こしても顧客資産が返還されるよう、信託保全を行っています。顧客資産保管は三井住友銀行と楽天信託が行っています。これは楽天証券の資産とは別で保管されていますので、もし万が一楽天証券が経営破綻を起こしても、顧客の資産が返還されるような仕組みになっているのです。
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