2017/03/14

お金の雑学

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妊娠中の仕事はどうすればよいか?

妊婦はいつまで仕事をつづける?無理なく妊娠中に働くには?

妊娠はとても喜ばしいことですが、仕事を持っている方にとっては、喜びと同時に色々と不安に思うことが出てくるのではないでしょうか。「つわりがひどいときはどうしたらよいのだろうか。」、「お休み期間中の収入はどうなるのだろうか。」、「いつまでお休みをとれるのだろうか。」など、初めての妊娠のときは、不安が尽きないものです。

ですが、妊娠したからといって仕事を辞めなくてはならないということでは決してありませんし、出産、育児でお金がかかることを考えると、むしろ安易に仕事を辞めることは得策ではありません。

ここでは妊娠中のお仕事との向き合い方についてご紹介いたします。

妊婦はいつまで仕事が出来る?

妊婦はいつまで仕事をつづける?無理なく妊娠中に働くには?

産休を取るのはあなた次第

働いていると、どうしても仕事を優先してしまいがちですが、とにかく妊娠中は妊婦さんとお腹の赤ちゃんの健康が第一です。妊娠中はこれまで以上に体の声に耳を傾けるようにしましょう。

また妊娠中の体調は、人それぞれです。つわりが重く、日常生活を送ることすら大変な人もいれば、妊娠前と同じような生活を送ることができる人もいます。

無理をせず、体調が思わしくないときは、休養を取るように心がけましょう

体調によって休職時期は変化する

労働基準法で定められている産前産後休暇以外に、妊婦さん本人やお腹の赤ちゃんの状態により、休暇を取らざるを得なくなることがあります。

休暇を取らざるを得なくなることのひとつとして、つわりがあります。つわりは多くの方の場合、妊娠初期に発生するので、その時期に休暇を取った方が良い方もいます。中には妊娠期間中ずっと重いつわりに悩まされる方もいます。そのような場合は、有給休暇で長期休暇を取得するか、もしくは、思い切って休職することも選択肢として考えましょう。また、流産をしやすい体質の方は、安定期に入るまでお休みを取られた方が良い場合もあります。職場の状況や仕事の内容によっては、残念ながら退職せざるを得なくなる場合もあります。

妊娠後期には、早産の危険性がある場合は、その危険性がなくなるまで、入院するよう言われる場合もあります。

いずれにせよ、妊婦さん本人とお腹の赤ちゃんの体調を丁寧に把握し、「おかしいな」と思った時には、無理せずお仕事をお休みするように心がけましょう。

また、体調の変化は突然訪れます。突然休職に入っても周りに迷惑がかからないよう、常日頃から自分の業務の状況を周りの人と共有し、スムーズに引き継いでもらえるように準備しておきましょう

仕事の内容によって休職時期は変化する

今までと同じ仕事をずっと続けたいと思っていても、仕事の内容によっては、妊婦さんには不向きな仕事もあります。例えば激しく体を動かすスポーツのインストラクターや土木作業系のお仕事、ほぼ一日中立ち仕事の美容師や販売員、また夜勤などがある工場や医師、看護師などです。これらの仕事は、この仕事をすることで、流産や早産を引き起こしたり、むくみや貧血を起こしやすくしたりすることが考えられるので、妊娠しながら続けることは難しいでしょう。

大企業等であれば、体に負担の少ない職種に異動させてもらうこともできると思いますし、短時間勤務が認められている企業もあります。そうで無い場合は、やはり休職させてもらうしか無い場合もあります。また、休職も、安定期に入れば復職できる仕事もあれば、残念ながら妊娠期間中ずっと休職せざるを得ない仕事もあります。休職をせずとも、勤務時間に配慮してもらえないか検討しましょう。特に妊婦さんにとって満員電車のでの通勤はとても負担や危険が大きいです。ラッシュ時間帯の通勤を避けられるよう時差出勤が認められないか、または在宅勤務が認められないか職場に相談してみましょう。

お休みの時期や働き方の変更ができないか、無理なく仕事を続けられる方法について、早めに職場に相談しましょう。

医師の判断に従おう

妊婦さん本人はいつも通り過ごしていても、妊婦健診で異常や流産、早産の危険性が発見される場合もあります。お医者さんから安静を求められたら、仕事が気になるかもしれませんが、妊婦さんとお腹の赤ちゃんの体調を最優先にすべく、お医者さんの指示に素直に従いお休みを取りましょう

産休と産休中の補助制度について

妊婦はいつまで仕事をつづける?無理なく妊娠中に働くには?

産休はいつからいつまでとれるか?

労働基準法第65条で「使用者は、六週間(多胎妊娠の場合は、十四週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない。

使用者は、産後八週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後六週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。」とされています。

つまり、産前については、出産前6週間以内に妊婦さんが休暇の申請をすれば産前休暇としてお休みを頂けます。また産後8週間は、皆さんから特段の申請がなければ、お休みさせなくてはなりません

産休は計画的にとろう

皆さんが休みに入られた後も、スムーズに業務が進められるよう、産休に入る時期を早めに決め、職場の人やお客様に対して、産休に入る時期を予めお伝えしておきましょう。

仕事によっては、ご自身がお休みすることで、代替要員を確保しなくてはならなくなりますので、「流産するかもしれないから言えない。」とは考えて、安定期に入るまで黙っているという行為は周りを困らせるだけなので控えましょう。

また産休に入る時期を決める際、皆さんの希望だけではなく、周りの方々の事情も考慮しましょう。引き継いだ後もスムーズに業務が運営できます。

産休に入る前に、自分の仕事はもちろんですが、引き継ぎまでしっかり終わらせられるよう、計画的に仕事を処理していきましょう。

また、突然体調が変化することもあります。妊娠がわかった段階から、自分の仕事を誰かと共有し、急に休んだ際にも業務が回るようにしておきましょう

産休は取得権利がある休暇

上述の通り、産前産後休暇の取得は労働基準法で定められている妊婦さんの権利です。仕事が多忙でも、上司から嫌な顔をされても、皆さんから申請を出せばお休みできますので、無理することなくお休みを申し出ましょう。

しかし妊婦さんに与えられている権利とはいえ、周りへの配慮が不要になるわけではありません。自分がお休みすることで、多少なりとも周りの人に影響は与えます。皆さんが気持ちよくお休みに入れるためにも、またお休み後、円満に復職するためにも、「権利だから休むのは当然」と憮然とした態度をとるのではなく、周りの方々への感謝や配慮も忘れないようにしましょう。

通院休暇も上手く利用しよう

労働基準法で、企業は、妊娠している女性従業員に、通院休暇、もしくは通院の為の時間を与えなくてはならないと定められていますので、仕事が忙しかったり、休暇が取りにくい雰囲気でも、妊婦さん本人とお腹の赤ちゃんの健康のため、しっかりと妊婦健診や医師の診察を受けましょう

なお、妊婦健診の頻度は以下の通りです。

・~妊娠23週:4週に1回

・妊娠24週~妊娠35週:2週に1回

・妊娠36週~出産予定日まで:1週に1回

上記の頻度で通院休暇を取得することが法律で認められています。ただし、通院休暇が有給か無給かは勤務先により異なりますので、もし気になる場合は、勤務先の就労規定等を調べてみましょう。

産休は出産手当金が貰える?

健康保険の被保険者が、出産のために仕事をお休みしている間に給与の支払がなかった場合は、出産予定日以前42日から出産の翌日以降56日までの範囲で、仕事を休んだ期間を最長として、出産手当金が支給されます

健康保険の被保険者が支給の要件になっているので、例えばご主人の扶養になっている場合は被保険者ではないので、お仕事をお休みして、給与が支払われなかったとしても出産手当金は支払われません

出産手当金の支給額は、支給開始日以前12ヶ月間の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3になります。例えば、標準報酬月額が30万円の場合、約6667円/日が支給されます。

産休中に支払われる給付金は?

産休中には、上記の出産手当金以外に「育児休業給付金」というものが支給されます。

育児休業給付金は雇用保険の被保険者が、1歳未満の子供を育てるために育児休業を取得した場合に支給される給付金です。休業する前の2年間のうちに、1ヶ月に11日以上働いた日が12ヶ月以上あることが給付条件になりますのでご注意下さい。

平成22年3月31日までに育児休業を取得した人には、「育児休業者職場復帰給付金」という制度がありましたが、現在は「育児休業給付金」と一体化されたため、「育児休業者職場復帰給付金」としての給付金はありません

一体化されたことで、育児休業給付金の支給額が増えています。一体化される前は育児休業給付金の額は給与の30%でしたが、一体化された後は給与の67%(育児休業取得から6ヶ月経過後は50%)が支給されるようになりました。

仕事が妊婦に与える影響とは

妊婦はいつまで仕事をつづける?無理なく妊娠中に働くには?

つわりの波を把握しよう

上述したように、つわりが起こりやすい時期やつわりの程度は個人差があります。つわり発生の波を把握できれば、つわりのひどい時に休みを取れるよう、予め仕事を調整することができます。また、つわりを誘発する原因を把握できれば、つわり発生を避けることができ、妊娠生活がだいぶ楽になります。

無理は切迫流産の危険性

切迫流産は、子宮や染色体に異常があり起こる場合もありますが、疲労やストレスなどが原因で切迫流産が起きることもあります

つわりが落ち着くと、つい妊娠前と同じような働きぶりをしがちですが、頑張りすぎると切迫流産につながる可能性があります。

体調が良いからといって油断したり、産休前に仕事を片付けようと疲れをため込むことのないよう、くれぐれも注意してください。

妊婦が仕事をするには周囲の理解が必要

妊娠中は心身ともに不安定になりがちです。急に体調が悪くなったり、特に原因もなく不安になったりすることもあり、「妊娠前と同じように働きたい」と思っていても、本人の意思とは関係なく働けないこともあります。このような事実を、職場の人に理解してもらうことで、妊娠中も安心して働くことができます。

しかし、妊娠して働き続ける人は増えているとはいえ、決して多くはありませんし、妊娠したことのない人には想像すらできないことも事実です。そのような中で周囲の理解を得るためには、理解してもらえないことを責めるのではなく、自分がどういう状況か、どうしてもらいたいか、ということを自ら発信していくほかありません。働きやすい職場環境を確保するためにも、周囲の理解を得る活動を進めていきましょう。

無理は禁物!自分の体と相談して働こう

妊婦はいつまで仕事をつづける?無理なく妊娠中に働くには?

これまで一生懸命働いてきた方ほど、周りに迷惑をかけまいと、妊娠前と同じように頑張って働いてしまいがちです。

ですが、妊娠期間中は体力も落ちますし、抵抗力が弱まることもあります。妊娠前は残業が続いたり、出張が続いても、何ら体調に支障をきたさなかったとしても、妊娠中は体調を崩しやすくなります。また体調を崩しても、簡単に投薬ができないので、健康な状態に戻すということが予想以上に難しくなります。

繰り返しになりますが、妊娠期間中は、妊婦さんとお腹の赤ちゃんの健康が第一です。くれぐれも働きすぎることなく、有意義な妊娠生活を送れるように心がけましょう。

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