意外とかかる!3人家族の食費平均は7万円超え
総務省統計局では定期的に「家計調査報告」という資料を公開しているのを、ご存知でしょうか?
家計調査報告「平成28年(2016年)平均速報結果の概要」(総務省統計局)によれば、2016年の二人以上の世帯(平均世帯人員2.99人,世帯主の平均年齢59.2歳)の消費支出は、1世帯当たり1か月平均282,188円に対し、食費は72,934円です。
この数字だけをみると、高いと感じる方もいるかもしれません。この数字はあくまで平均であり、年代や収入、世帯人数に差があるのです。
3人家族の場合には、これらの数字を参考にしながらも、もっと低い目標の月3〜5万円を設定してみましょう。今回は、3人家族の食費の目標金額の設定の仕方、食費節約のコツを紹介していきます。
食費は計算して目標を決めよう!
エンゲル係数の求め方は?食費にかかっているお金を割り出そう!
エンゲル係数とは、家計の支出の中で「食費が占めている割合」のことです。
エンゲル係数を求め、平均のエンゲル係数と比較をし、高すぎるようであれば見直しの作業が必要となります。エンゲル係数の求め方は、以下の通りです。
エンゲル係数(%)=食費÷消費支出×100
食費には外食やお酒代も含まれます。1ヶ月の消費支出を計算し、同じ月の食費から割って計算してみましょう。
先ほどの資料によれば、エンゲル係数の全国平均(二人以上の世帯)は、およそ26%ということになります。
食費に使えるお金を計算しよう!
先ほどのエンゲル係数の平均値を参考に、食費に使えるお金は1ヶ月でいくらなのか、計算をしてみてください。
世帯の1ヶ月あたりの収入が30万円の場合は7.8万円、20万円の場合には5.2万円となります。この金額を大きく上回っている場合には、改善が必要です。
繰り返しになりますが、この数字はあくまでも平均値です。収入がより多い層や4人以上の家庭も含んだ数字になりますので、3人家族の場合にはもっと低めの設定が必要です。
食費の目標額を設定しよう!
今現在、一ヶ月の食費の予算をいくらに設定しているでしょうか。
エンゲル係数の平均を参考にしながら、目標のエンゲル係数を定めてみてください。少し高めの15%程度を目指してみましょう。収入が30万円の家庭では4.5万円、20万円の家庭であれば3万円になります。収入にかかわらず「月に3万円」と決めてみるのも良いでしょう。
エンゲル係数が高い場合には改善が必要ですが、低ければ低いほど自由に使えるお金は増えていきます。貯蓄をしていきたいのであれば、収入にかかわらず金額で目標額を設定してみましょう。
食費節約するならこれだけ守れば大丈夫!賢い買い物の仕方
買い物のできる回数を決めよう!
あなたは、週に何度スーパーに買い物に行きますか?
毎日行っているという方も多いかもしれませんが、食費を削りたいのであれば買い物に行く回数を減らすということも大切です。毎日買い物に行くと、その日のセール品や不要なものまで買ってしまう可能性があるからです。
今よりも買い物に行く回数を減らし、まとめ買いをするように工夫してみましょう。
一週間の献立を決めておこう!
週のはじめにあらかじめ一週間分の献立を立てておくことはおすすめです。
献立を決めておけば、買い物に行く時に、無駄なものを買わなくて良くなり、効率的に食材を選ぶことができます。
買い物は必要最低限に、という心がけが食費節約には必要です。
買いすぎちゃうなら在庫メモ&買い物メモを作ろう!
節約の基本は食材を使い切ることです。「家にまだあったのに、忘れていて買ってしまった」という経験はありませんか?
そのような場合には、在庫メモや買い物メモを作成しておきましょう。
在庫メモは、家にある食材を書き出し重複した買い物を防ぐためのものです。買い物に行く時は在庫メモを見ながら、買い物メモを作ります。買い物メモに書いたものだけを買うように心がけてみましょう。
特売日にまとめ買い&冷凍保存で節約!
利用しているスーパーの特売日がいつなのかを、知っておくことも大切です。
特売日に安くなっている食材をまとめ買いします。それらを基に献立を考えてみましょう。
「先ほどあらかじめ一週間分の献立を立てよう」とおすすめしましたが、特売日に合わせて一週間分の献立を立てると、より効率的に食費を節約できます。
子どもが小さいならネットスーパーや宅配サービスも利用して!
「子どもがまだ小さく、スーパーでの買い物が大変」という場合には、ネットスーパーや宅配サービスも併せて活用しましょう。
ネットスーパーには送料がかかりますが、まとめ買いで送料が無料になったり、子育て世代には送料割引制度がある場合もあります。
店頭での価格と同じ設定をしているスーパーもありますので、うまく活用してみましょう。予算を決めておけば、お店で買うよりも誘惑に負けにくくなる点もメリットです。
ボリューム満点!食費節約のための節約レシピ!
食費がかからない!激安食材!
節約食材の定番は、鶏胸肉です。
「パサパサしていて苦手」という方も多いかもしれませんが、下処理や切り方、調理方法によってかなりおいしく、使える食材に変身します。
鶏胸肉は、そぎ切りにし、酢に漬けておいたり、酒と塩で揉み込むだけでも柔らかくなりますよ。
簡単・美味しい!激安食材を使った節約レシピ!
NHK「試してガッテン」で紹介されていた鶏胸肉のレシピは、必見です。
マイタケを利用することで、鶏胸肉でも驚くほど柔らかくなると絶賛されています。マイタケに含まれるたんぱく質分解酵素が、鶏胸肉を柔らかくしてくれるのです。
【材料】
・鶏むね肉1枚(250g)
・マイタケ(20g)
・水(大さじ1)
・砂糖(小さじ1)
・塩(小さじ1/4)
【作り方】
・マイタケをなるべく細かくみじん切りにします。
・マイタケを水・砂糖・塩で揉み込みます。
・そぎ切りにした鶏胸肉をそこに入れ、揉み込みます。
・そのまま調理もしくは冷凍保存する。
参考URL:ガッテン!
これだけで柔らかくなるので、色々な料理に活用できます。ぜひお試しください。
これで大丈夫!3人家族の食費節約!
まずはご自身の家庭のエンゲル係数を出し、どれくらい食費がかかっているのか正確に把握しましょう。そこから毎月使える食費の目標を設定し、節約術、節約レシピを実践していきましょう。
頑張れば、削れる部分も大きいのが食費です。ただし、食費節約のために偏った食生活にならないように、注意しましょう。栄養バランスが崩れると、医療費などの思わぬ出費がかさむことも考えられます。
節約しながらも、栄養バランスを考えた献立を研究してみてください。
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