万能すぎる!掃除にもスキンケアにも使える『とぎ汁』
自炊をしている人の中には、お米を炊いている人も多いでしょう。
お米を炊くときに、米とぎをしている方も少なくないはずです。
米とぎをしているときに、白濁したとぎ汁が出ているはずですが、そのまま排水溝に捨てている人も多いかもしれません。
もしそうであれば、非常にもったいないことをしています。
というのもこの米のとぎ汁、いろいろなジャンルで活用できるからです。
たとえば掃除をする時に使えますし、女性にとって関心の高いスキンケアをする時にも欠かせないアイテムです。
そして料理に米のとぎ汁を使用すると、より味をまろやかにするなどの効果も期待できます。
そこで以下では、特にとぎ汁の中でも料理で活用する方法について、いくつかピックアップしてみます。
その1:お肉の脂を抜きたいなら、米のとぎ汁で下茹で!
居酒屋の定番料理の一つに、豚の角煮があります。
口の中に入れると溶けてしまうような柔らかな食感に病み付きになっている人もいるでしょう。
このお店のような柔らかな豚肉の食感ですが、自宅でも簡単に作れます。
そのために活用してほしいのが、米のとぎ汁です。
まず豚ばら肉を鍋に入れて、下茹でをする必要があります。
この時ネギやトウガラシ、皮をむいていない状態のしょうがのスライス半分を入れて火を掛けます。
米のとぎ汁で豚のばら肉を下茹ですると、豚肉に含まれている脂が抜けてしまいます。
これによって、あのとろけるような豚の角煮の食感を作り出せるわけです。
ちなみにより食感を柔らかいものにしたければ、先ほど紹介した鍋の中におからを100g程度入れて煮込むとさらに柔らかくなります。
その後のレシピですが、沸騰したところで弱火にして2時間程度煮込みましょう。
この時落し蓋を作って鍋の表面をカバーするのが大事です。
落とし蓋を作る時には、お手元にあるアルミホイルを鍋の大きさに合わせてカットしたものを使用すれば良いでしょう。
もしかすると沸騰によって、鍋の中の水分が足りなくなることもあるかもしれません。
その場合には水分を順次足していって、カラ煮にならないようにすることが大事です。
2時間くらいに込んだ豚ばら肉ですが、触っただけでも崩れそうな感じになっているはずです。
鍋に入れた状態のまましばらく放置して、粗熱をとりましょう。
そして手で触れる程度の熱さになったところで、お湯もしくは水を使って余分な脂を洗い流していきます。
このとき水を勢いよく出して洗うと、形が崩れてしまう恐れもあります。
ですから水の出る量を調整して、型崩れを起こさないように細心の注意を払って洗うことです。
その2:タケノコの下処理…とぎ汁でアク抜きするがおいしく仕上がるポイント
春を感じさせる食材のタケノコですが、どうも自宅でゆでるとえぐみが出るという人もいるでしょう。
タケノコのえぐみの正体ですが、シュウ酸やホモゲンチジン酸と呼ばれる成分で、簡単に言えばアクです。
この中でもシュウ酸は水溶性なのでゆで汁に流れ出てしまうので、あまり心配する必要はないです。
しかしホモゲンチジン酸はいつまでも残って、えぐみの原因となります。
ホモゲンチジン酸を解消するためには、米のとぎ汁が活躍します。
ホモゲンチジン酸ですが、カルシウムと結合しやすい性質を持っています。
カルシウムと結合してしまうと、先ほど紹介したホモゲンチジン酸の独特のえぐみを払しょくできるわけです。
米のとぎ汁の米ぬかの中には、カルシウムが含まれていますので、タケノコを煮るときに入れるとえぐみの気にならない状態にできるわけです。
米のとぎ汁を利用するときには、最初の方のとぎ汁を使用するのがおすすめです。
何度もといでいるうちんカルシウムの含有量が少なくなって、えぐみを消す効果が少なくなるからです。
濃い目の白濁したとぎ汁をタケノコと一緒に煮立たせるとおいしい感じに仕上げられます。
もしかするととぎ汁だけでは、タケノコが十分浸らないというケースもあるかもしれません。
その場合には水を加えて、タケノコが水を十分かぶるくらいまでに浸すことです。
タケノコですが、アクと大きさは比例するといいます。
かなり大きなタケノコをゆでる場合、とぎ汁だけではえぐみを完全に消すことはできないかもしれません。
その場合にはタケノコをゆでるときに米のとぎ汁ではなく、生米をダイレクトに入れてしまうと良いでしょう。
そうすれば、米に含まれているぬかの成分が直接たけのこに届くので、ホモゲンチジン酸対策ができるからです。
捨てるものすら有効活用!真の「お料理上手」に
米のとぎ汁と言われると、必要ないもの・いらないものと思ってしまう人も多いでしょう。
しかし上で紹介したようにとぎ汁には、いろいろと料理で活用できるわけです。
特に豚の角煮と言われると、お店で食べるもので家庭料理ではないと思っている人もいるかもしれません。
しかし豚のばら肉を米のとぎ汁を使ってしっかり煮込めば、トロトロの状態に持っていくこともできるわけです。
他にも米のとぎ汁は冒頭で紹介したように掃除するときやスキンケアをする時にも活躍してくれるアイテムです。
もし今までそのまま米のとぎ汁を使わずに捨ててしまったのであれば、その存在を再認識してみませんか?
ただで使用でき、しかもこれほどまでに使用価値のあるアイテムですから、使わない手はないでしょう。
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