ネット証券が主流の今、対面型の証券会社を選ぶ理由は?
証券会社には大きく分けるとネットと対面型の2種類があります。
もちろん細かく見れば会社規模は各々で違ってきます。
時代の流れとしてネット証券を利用する人達が増えていますが、その最大の理由に手数料の安さが挙げられるでしょう。
株式投資をする上で手数料が高いか安いかは、非常に重要な要素を占めているのです。
例えば1000株単位・現値100円の銘柄を最低単元(10万円ぶん)買い付けた場合、手数料が1000円かかるのであれば、1円よりも値上がりしなければ利益が生まれません。
しかし手数料が100円であれば、1円の値上がりでも900円の儲けが生じるわけです。
つまり手数料が安いと言われるネット証券を利用すれば、少しの値動きでも差益を期待できるのです。
では対面型には全くメリットがないのでしょうか?
もしかすると初心者の方には対面型の方が魅力的など、何かしらの利点もあるかもしれませんよね。
窓口や担当の営業者による助言を貰える!
対面型証券会社の最大の魅力は、担当の営業マンに質問やアドバイスを投げかけられるという点です。
これはネット専門証券では一切受け付けていないサービスです。
なぜなら店舗を構えていないわけですから、担当者もいません。
もちろんツールの不具合や口座開設の方法に関して、コールセンターへ問合せをすることはあります。
しかし「東京電力の株は値上がりしますか?」「トヨタを1万株持っているけど売った方が良いの?」といった助言を求めることはできないのです。
アドバイスを貰うメリット
投資の世界では先回りして売買が行えるかどうか・・・これに全てがかかっています。
つまり「情報力」が儲ける(又は損失リスクを下げる)ことと直結しているのです。
1、プロとアマチュアの違い(参考例)
例えば日経新聞に「●●株式会社が新薬を発表」と掲載された時、プロとアマとでは行動が違うのです。
・プロ⇒新薬の認可予定日を確認し、材料が発表される前に仕込み、発表されたら利益確定する
・アマ⇒日経新聞を読んでから購入し、高値掴みをする
もちろん認可予定日が延期されたり、認可が下りなければプロでも損はするでしょう。
しかし株価が暴騰する前に銘柄を仕込めるわけですから、予想通りの結果となれば1日で大きな利益を期待できるのです。
こういった情報を入手することに証券営業マンは尽力していますので、思わぬお宝銘柄を教えてもらえる可能性もあるのです。
2、投資見通しを聞ける
また株価の値上がり・値下がりには流れが存在します。
日経平均が大幅に値下がりした場合、まずはどのジャンルの銘柄から株価を回復していくのかが昔から決まっているのです。
つまり株式投資の経験が浅い人になればなるほど、アドバイスしてもらうべき情報を対面型の証券会社担当者は抱えているということになります。
そして取引をこなしていけば、自分なりに疑問に思う銘柄が出てくるはずです。
例えば、「特定の銘柄が値上がりし続けている理由」「販売商品が大ヒットを繰り返しているにもかかわらず、あまり業績が伸びない」などが挙げられます。
このようなポイントを無料で好きなだけ尋ねることができるため、人件費と考えれば手数料がネット証券と比べても高いというのは納得ですよね。
煩わしい行為の減少
昔から証券会社は飛び込み営業や勧誘がしつこい業種だと言われています。
しかし、その内情も変わってきているのです。
オートロックのマンションが増えていることや、お客様からの苦情が即座に本店へと通ってしまうからです。
また体育会系の営業マンも減ったため、以前と比べれば執拗な営業も明らかに減少したと言えるでしょう。
新規公開株(IPO)や公募株を高確率で入手出来るかも
株式投資をおこなう場合、基本的には短期・中期・長期のいずれかから、トレードスタイルを選ぶことになります。
しかし新規公開株(IPO)や公募株となれば話は別です。
そもそもネット証券などでは割り当てがなく、申し込みが行えないケースも少なくないのです。
新規公開株(IPO)とは
IPO銘柄というのは、これから上場する会社の株式を意味しています。
各証券会社に割り当てられた株数の中から、申込者を募り抽選するのです。
最近では暴騰率も低下気味ではありますが、銘柄によっては公募価格よりも大幅に高い値段で初値が決まる時もあるのです。
例えば2014年の10月30日にマザーズへ上場した「アルファポリス」は、公募価格が2,200円(100株単位)でした。
しかし蓋を開けてみれば初値は4,250円だったのです。
もしも申し込みに当選し、公募価格22万円で保有ができていれば何のリスクもなく20万円ほどの利益を得られたということになります。
公募株(PO)とは
PO銘柄とは既に上場している企業が、資金調達のために株式数を増やす目的で発行する株式です。
流動性が増すために値動きが良くなる又は財務体質が改善する、前日終値よりも少し安い値段で購入できるといったメリットがあります。
IPO銘柄やPO銘柄を注文するなら
一般的に大手証券会社が主幹事として取り扱うことになるため、会社の規模が大きくなるほど割当株数も多くなり、当選や入手できる機会も増します。
もちろん小規模の証券会社でも扱うことはありますが、その数は非常に少ないと言えるでしょう。
また大手から大量のIPOやPO銘柄が中小証券会社へ流れてくる時というのは、初値が期待できないなどのカラクリがありますので注意したほうが良いでしょう。
情報力は抜群!有名アナリストによるセミナーが無料!?
証券会社の種類は「大手」「中小」「ネット」証券の3つに分類することができます。
中でも大手と呼ばれるところは独自の調査部門を有していますので、口座開設をしていれば有名アナリストのレポートを無料で閲覧することが可能です。
また中小も含めてリアル店舗があるため、土日などには専門のプロを呼んでセミナーや説明会を開催しているのです。
つまり初心者向けのサービスが充実していると言えるでしょう。
大手証券会社ならば株式投資以外にも、不動産投資やリート、投資信託、個人向け国債、外貨預金、FXといったジャンル別でのセミナーを開催しています。
景気回復の兆しが見えた時などには、お金を支払ってでも参加しておきたいイベントを開催することもありますので、普段高い手数料を払っているだけの価値はあるということです。
口座開設だけなら無料でできる!
手数料の安いネット証券へと人が流れているため、対面型の証券会社は古臭いと言われています。
しかしIPOやセミナーなど対面型だからこそのメリットも沢山あるのです。
大手であろうが中小であろうが、口座開設そのものは無料です。
儲かるチャンスを広げるという意味では、気になる証券会社に口座を持っておくことも1つの手だと言えるでしょう。
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