2017/09/14

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確定拠出年金の掛金はいくら必要?みんなの平均額と上限額は?

確定拠出年金の掛金はいくらまで掛けられるの?

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

老後の生活は年金が中心になります。ただし、公的年金だけでは普通の方は生活が厳しくなります

そこで、私的年金として確定拠出年金が注目されています。確定拠出年金の掛金の平均と活用方法について解説していきます。

 

みんなはどれくらい掛けてる?掛金の平均額は?

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

個人型確定拠出年金(iDeCo)の場合は?

iDeCoの掛金額の範囲5,000~各労働上限の上限額(最大68,000円)です。世の中の人が掛金を平均いくらにしているのかは気になるところです。

 

平成28年3月末時点の掛金平均額

  • 全体:17,702円

  • 自営業者など(第1号被保険者):24,970円

  • 会社員・公務員など(第2号被保険者):14,970円

 

自営業者は掛け金の上限が68,000円と一番高くなっていますので、平均額も高くなっています。

 

企業型確定拠出年金の場合は?

企業型確定拠出年金は通常の掛金は企業のルールによって決まりますので、平均額は参考になりません。ただし、加入者が掛金を上乗せをする「マッチング拠出」という制度の平均額が公表されています。

マッチング拠出の平均額は7,636円です。

 

出典:2015(平成27)年度決算. 確定拠出年金実態調査結果

 

企業型確定拠出年金の掛金は企業が負担する

マッチング拠出を導入していない企業型確定拠出年金の掛金は、全額企業が負担します。

 

掛け金は消費税はかかるのか?

確定拠出年金の掛金に消費税はかかりません

 

いくらかけるのがいい?掛金の額を決めるポイント

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

第一号被保険者は退職金制度の代替として利用する方法もある

第1号加入者は、自営業者などです。

会社に勤務していませんので、退職金制度の代わりとして確定拠出年金を利用する方法もあります。

 

第二号被保険者は節税をするために活用する方法もある

第2号加入者は、会社員・公務員などの人です。

掛金が全額所得控除になるため、所得税・住民税が軽減されますので、節税に活用できます。

 

目標積立額から逆算して掛金を決めるのも良い

掛金をいくらにするのかは悩むところです。将来の年金額がいくら欲しいのかを決めて、その金額になるような積立金額を計算して掛金を決めるのもおすすめです。

 

掛金はこまめに見直しするのが良い

掛金は一度決めたらそのままにせず、そのときの家計の状況によって見直すことをおすすめします。

 

見直し例

  • 年収が上がったら、節税・運用額を増やすために掛金を増やす

  • 子どもの教育費がかかるため、掛金を減らす

  • 住宅ローン控除で節税できるため、掛金を減らす

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は職種別で上限がある

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

自分の掛金拠出額の上限を知っておこう!

iDeCoは自分の労働タイプによって上限額が異なります。下記の表で確認しましょう。

 

iDeCo 拠出上限額

労働タイプ

拠出限度額/月

自営業者

68,000円

企業年金がない会社員

23,000円

専業主婦

企業型確定拠出年金に加入している会社員

20,000円

公務員

12,000円

確定給付企業年金などに加入している会社員

 

実際に拠出できる掛金の額を決めよう

掛金の金額は、毎年1回変更できます

子どもの教育費がかかったり、収入が減った場合は、節税よりも手元にお金をキープすることが重要になります。その都度、掛金は実際に拠出できる金額にしましょう。

 

確定拠出年金の資産運用のポイントについて

iDeCoで資産運用するポイントを3つにまとめました。

 

  1. 掛金は自分の生活で問題のない範囲で設定する

  2. 運用商品と資産配分の定期的な見直しをする

  3. 長期運用となるiDeCoだけでなく、短期運用となるNISAなどを組み合わせて資産運用をする

 

企業型確定拠出年金の拠出ルールについて

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

月額55,000円又は、27,500円の拠出限度額が定められている

企業型確定拠出年金の拠出限度額は、下記の表の通りです。

拠出限度額は、月額55,000円・27,500円と定められています。

 

企業型確定拠出年金 拠出限度額

制度別

拠出限度額/月

企業型確定拠出年金

のみ

55,000円

+退職一時金

+中退共(中小企業のための退職金制度)

+確定給付企業年金

27,500円

+厚生年金基金

 

掛金は定額・定率・定額と定率の組合せのいずれか選択する

掛金は「定額」「定率」「定額と定率の組合せ」3つの中から企業が選びます

 

定額

全加入者が、給料・勤続年数に関わらず同じ掛金になる制度です。

 

定率

給料などの客観的な数字に、一定の率をかけた額を掛け金とする制度です。

 

掛金の算出根拠となる想定利回りの検討が重要になってくる

掛金をいくらにするのかは悩ましいところです。一般的には、下記の手順で掛金を決めます。

 

【企業型確定拠出年金の拠出額決定手順】

  1. 企業型確定拠出年金は退職金の性質がありますので、退職時に退職金がいくらにすべきかを決める

  2. 運用時の想定利回りを決める

  3. 1.と2.から掛金を算出する

 

企業型確定拠出年金の加入者が掛金の上乗せが出来るマッチング拠出について

マッチング拠出とは、企業型確定拠出年金の加入者(従業員)が自分で掛金を上乗せして支払うことができる制度です。

 

通常、企業型確定拠出年金の掛金は会社が払います。そのときの掛金は、企業のルールに従って決まりますが、上限額一杯まで支払うことはまれです。この上限額までをうまく利用するために、2012年1月に法改正され、マッチング拠出ができるようになりました。
 

マッチング拠出は、会社の規約に定めれば導入できます。ただし、採用された場合でも、加入者は任意で利用できますので、強制ではありません。

 

選択制確定拠出年金について

選択制確定拠出年金は、退職金をどのように受取るかを従業員に選んでもらう制度です。

 

【選択制確定拠出年金の例】

退職金を給与として前払いで受取るか、企業型確定拠出年金の掛金とするかを選択する。

 

配分の指定や変更について

確定拠出年金の資産運用は、インターネットで手続きをします。運用方法は、「配分変更」「スイッチング」の2つがあります。

 

資産配分とは、毎月の掛金をどの商品に何%ずつ振り分けるかというものです。そして、配分変更とは、以前決めた資産配分の商品割合を変更するということです。なお、配分変更に手数料はかかりません

 

スイッチングとは、これまで積み立てて運用してきた資産の割合や商品の変更をすることです。資産の中身を変更するだけですので、変更直後は全体の資産残高は変わりません

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)はいくら掛けるといい?

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

限度額まで掛けるのが良い?

結論を先に言うと、iDeCoの掛金は限度額までかけるほうがよいという結論になります。それでは、その理由を次以降で解説します。

 

所得控除のを最大限に享受できるメリットがある

掛金は全額所得控除となり、所得税と住民税が軽減されます。所得にもよりますが、節税額は掛金のおよそ15~25%です。

運用の成果は予測できませんが、節税額は15~25%と確定していますので、節税込みで考えればほぼプラスの運用が確定しています。

 

リターンが上がるので良い

iDeCoには口座維持手数料がかかります。ただし、それほど大きな金額ではありません。

一番低い金融機関で167円/月(2,004円/年)ほどです。この金額よりも節税額の方が大きいため、口座維持手数料はあまり気にしなくてもいいのです。

 

上限額でもそこまで大きな金額ではない?

会社員の場合は、上限額が23,000円/月(276,000円/年)です。

掛金の変更も年1回可能ですので、住宅ローンなどと比較しても大きな金額ではありません。

 

主婦・主夫はあまりメリットがない?

専業主婦・主夫は所得がありませんので、節税ができません。よって、確定拠出年金を行ってもあまりメリットがありません。

 

確定拠出年金は将来いくら貰える?

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

確定拠出年金の受給額について

確定拠出年金の受給額は、自分の運用結果で全てが決まります

運用がうまくいけば受給額は増えますし、うまくいかなければ受給額は減ります。

 

確定拠出年金でできる節税|税金はいくら安くなる?

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

自営業者が一番節税効果が高い

掛金は、全額所得控除で所得税と住民税が軽減されます。よって掛金が大きいほど節税効果が高くなります

自営業者は掛け金の上限額が68,000円/月のため、自営業者が一番節税効果が高くなります

 

会社員は企業年金の有無により節税メリットが違ってくる

確定拠出年金で節税をする場合は、個人はiDeCoをする必要があります

会社員のiDeCoの掛金の上限(節税メリット)は、企業年金の有無で決まります

  • 企業年金がない場合:23,000円/月
  • 企業型確定拠出年金に加入している場合:20,000円/月
  • 確定給付企業年金などに加入している場合:12,000円/月

 

主婦・主夫は働く事によりメリットがでてくる

専業主婦・主夫は所得がありませんので、節税ができません。ただし、働いて所得を得ることによって、節税のメリットが出てきます

 

確定拠出年金の掛金はムリの無い金額にしよう!

確定拠出年金の掛金はいくら必要?平均額と上限金額についても解説!

確定拠出年金の掛金の平均と活用方法について解説しました。

確定拠出年金は、メリットが大きい制度です。ただし、掛金の設定を間違えると「確定拠出年金貧乏」になってしまいます。無理のない金額にしましょうね。

 

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