定期預金を始める最適なタイミングはいつ?
銀行の取り扱っている預金方法には、普通預金と定期預金の2種類があります。
大きな違いは預け入れたお金の拘束期間と金利です。
普通預金口座へお金を預けた場合、必要な時に何度でも出金することができます。
しかし定期預金は一定期間、資金が拘束されてしまうのです。
ところが定期預金には普通預金よりも金利が高いといった魅力があるため、寝かし資金であれば、申し込みをしても損のない商品だと言えるでしょう。
ただし定期預金を始めるのであれば、申し込みをすべき時期やタイミング、注意点を知っておかなければ損をしてしまいます。
この「損」にも種類があります。
預け入れた金額を下回るという直接的な損と、「もしも●●していたら」という間接的な損です。
定期預金で失敗・後悔しないためにも、是非、参考にしてみてください。
定期預金はキャンペーンを活用するのがおトク!
みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行と日本国内には大手メガバンクだけでも3行があります。
都市銀行や信用金庫まで含めれば、その数もぐっと増えるため、口座開設時に1度は金融機関ホームページを閲覧したことがあるでしょう。
その時に「キャンペーン」という文字が目に飛び込んできたことがあるかもしれません。
各金融機関では随時キャンペーンを開催しています。
保険の見直しや外貨預金、カードローン、NISA(少額投資非課税制度)と実に様々です。
その中に定期預金も含まれているのですが、ご存知でしたでしょうか。
ただし定期預金に関するキャンペーンは、ボーナス・賞与の支払い時期である夏や冬に開催されることが多いため、日頃からチェックしておかなければ見逃してしまうこともあるでしょう。
キャンペーンを利用する価値はあるのか?
設定金利は金融機関によって大きく異なりますが、キャンペーンを利用すれば通常の2倍から3倍も金利が増額されます。
また最近では特典を付与することで、他行との差別化を図っている銀行も増えています。
各銀行の特典内容にはどんなものがあるの?
新生銀行の場合
50代・60代のお客様限定、新規口座開設&円定期で最大6万円キャッシュプレゼント
オリックス銀行の場合
eダイレクト普通預金口座を新規開設&eダイレクト定期預金を新規作成したお客様にもれなく1500円プレゼント
※キャンペーン内容の一例となりますので、既に終了している場合があります。
POINT
このように知らなければ間接的に損をしていたということがありますので、夏や冬以外の季節に申し込みを行う予定があれば、検討し直した方が良いのかもしれませんね。
ここに注意!キャンペーン金利に潜む「1ヵ月」という表記のワナ
キャンペーンを狙って申し込みをすれば良いんだな!と素直に思われたかもしれません。
しかし申し込み時には、注意すべきポイントがあります。
見逃し厳禁のチェックポイント
・1年ものの定期預金で年利3%のキャンペーン(預入してから1ヵ月間)
・三ヵ月ものの定期預金で年利2%(最初の預入期間のみ)
銀行の定期預金専用ページでは、このような文字が小さく表記されていることがあります。
上記2つの簡単な説明文を読み、どういう仕組みであるのかが理解できるでしょうか。
まず1つ目の商品であれば、これは「3%の金利が適用されるのは最初のひと月のみ」という意味です。
そして2つ目は「預入1回目の金利が年利3%で、その後、継続すると元の金利に戻る」商品となります。
つまり「預入してから1ヵ月間」「最初の預入期間のみ」などのワードを見逃してしまうと、満足できるほどの金利は得られないわけです。
よって定期預金のキャンペーンを利用する時には、必ずしも適用金利が満期まで継続するとは限らないという気持ちで商品内容をチェックしたほうが良いです。
もちろんキャンペーン期間中の申し込みにより、継続して高金利が適用される商品もあります。
言葉のカラクリに騙されないためにも、金融機関窓口での相談やサポートダイヤルへの問合せサービスを利用しましょう。
他にもあるキャンペーンのワナ〜外貨預金と投資信託の手数料〜
今でこそFXや外貨預金、投資信託、個人向け国債と様々な金融商品がありますが、一昔前までは普通預金と定期預金、株式投資が金融機関の扱うメジャー商品でした。
そのため最近では微々たる金利を求めて、定期預金を申し込む人の数も減っていると言えるでしょう。
外貨預金は多少のリスクを抱えることになりますが、定期預金と大まかな仕組みは同じであり、かつ高金利なわけですからね。
しかし定期預金は金融機関側にとって、非常に都合の良い商品なのです。
なぜなら「一定期間お金が引き出せない=顧客確保」に繋がるためです。
このような背景があるために、定期預金を抱き合わせとして販売している銀行も増えています。
定期預金のセット販売
主に外貨預金と投資信託のセット商品となります。
例えば「外貨預金+定期預金」の組み合わせに申し込みをすると、2つの金利が通常よりも高くなるのです。
しかし注意しなければいけません。
それは外貨預金や投資信託は買い付け・売り付け時の手数料が非常に高いのです。
また共に元本を下回る可能性を秘めています。
つまり定期預金そのものでは得をするが、トータルの利益を考えるとプラスマイナス0円ということも珍しくありません。
外貨預金や投資信託に興味がある人であれば有利な商品だと言えますが、金利に魅力を感じて始めるという人はあまりオススメはできません。
特にリスクの発生する金融商品を売買した経験がないのであれば、止めた方が良いでしょう。
キャンペーン金利を比較してお得な銀行を選ぼう!
定期預金は普通預金と比べれば金利も高いですし、ネットバンクなどを通じて申し込みを行えば、ある程度の利子にも期待できます。
ただし金利の数字やキャンペーンに騙されないためにも、必ずシミュレーションをした方が良いです。
インターネット検索をすれば、簡易入力のシミュレーションツールを設置しているサイトもありますので、具体的に検討している商品が複数あれば満期時にどれほどのお金が手元に戻ってくるのか計算してみましょう。
定期預金シミュレーション結果
利子には一律20%の税金が発生します。
金利0.2%、1年物の商品に100万円を預けた場合
税引前利息は2,000円、税引後利息1,600円、1,001,600円が手元に戻ってくる。
金利0.4%、5年物の商品に300万円を預けた場合
税引前利息は60,000円、税引後利息48,000円、3,048,000円が手元に戻ってくる。
20%の税金は大きいですが、定期預金は預金保険制度の対象となる商品です。
つまり預け入れている銀行が仮に破綻したとしても、上限額の範囲内で資金は保護されますので、莫大な資金を預け入れていない限りはリスクなしの商品だと言えるでしょう。
※預金保険制度を導入している対象金融機関の場合に限る。
「キャンペーン」という言葉に惑わされないで
株式投資などと比べれば期待できる利益も少ないですが、定期預金にはリスクが無いという最大の強みがあります。
よってシミュレーションツールなどを利用して、金利計算をすると共に年利にも注目して商品を選ぶと失敗しないでしょう。
年利は各金融機関における特設ページにて、適用利率が掲載されていますので迷うことはないはずです。
また親切な銀行であれば窓口相談や問合せをすることで、金利計算の数値を具体的に教えてくれます。
注意点でもお伝えしましたが、セット商品には手数料という問題が残されていますので、申し込む際にはポートフォリオを活用しながら上手に資産運用をおこないましょう。
ポートフォリオを作成することで、定期預金も含めた資産管理がスムースになりますよ。
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