2017/08/02

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【保存版】銀行預金の利息を計算しよう!定期預金はいくら増える?

金利を正しく理解して損しない選択を

 

人間は「お得」「キャンペーン」などの言葉は好きですが、それに伴う「面倒」なことは嫌いですよね。
これは銀行預金にも言える話です。

 

少しでも金利の高い預貯金を探す作業は、宝探しをしているようでワクワクします。
金利がまとめられている比較サイトや金融機関ホームページをチェックし、商品を探す人は多いでしょう。
しかし実際に口座を開設し資金を預け入れてしまうと、毎月・毎年どれだけの利子を受け取っているのかは面倒くさくて行わないはずです。
大半の人は預け入れ予定の金額に対する、初回時の利子計算のみで満足してしまうのではないでしょうか?

もしかしたら通帳に記載される内容から利子を確かめればいいやと、その計算すら行わない人も多いのかもしれません。

 

たしかに申し込みをする商品によって、金利の種類は違います。
0.01%や0.1%といった細かい適用金利から、利子を計算しなければいけないでしょう。
ところが「より有利な商品」を見つけるためには、この金利計算がとても大切です。

 

金利の種類や計算例を取り上げていきますので、預貯金をするなら気になる項目をチェックしてみてください。

銀行預金の金利は2種類に分けられる

申し込み予定や契約中の商品があれば、改めて適用される金利が以下のどれに該当するのかを確認してみましょう。

 

Q1:単利と複利の違いとは?

単利とは申し込みした際に預け入れた、元金に対してのみ利子がつく金利のことです。
つまり元金と利子は別物として扱われます。
逆に複利は利子を元金に含めて、金利計算が行われます。
運用期間が長くなれば受け取れる利子の額は増すということです。

 

Q2:複利の「単位」って何?

複利で運用される預金商品には1ヵ月複利や半年複利、1年複利などの期間を現した単位が存在します。
これは利子の受け取れる期間や満期ではありません。
いつの時点で利子が元金に組み込まれるのかという意味です。
複利は元金と利子を含めた額から金利計算を行いますので、単位の少ない商品の方が有利ということになります。
上記で言えば半年よりも1ヶ月複利の方がお得ということです。

 

Q3:年利と月利の違い

金利には年利と月利という商品タイプがあります。
1年とそれを12カ月で割っただけの違いでは?と思われるかもしれませんが、2つの商品は計算方法及び受け取れる利息が全く違いますので注意してください。
年利とは1年間で受け取れる金利、月利とは1か月間で受け取れる金利です。
もしも年利と月利が同じ5%という数字であれば、受け取れる利子は月利の方が遥かに多くなります。

 

Q4:固定金利と変動金利の違い

違いは名称からも分かる通り、金利が見直されるのかどうかです。
固定金利の定期預金に申し込みをした場合、もしも市場金利が今より更に低下したとしても、満期まで当初設定されている金利が適用されるのです。
逆に言えば金利が上昇したとしても、そのうま味を享受することができません。
満期まで金利は変わらない又は下がると思えば固定金利、上がる可能性が高いと思えば変動金利が有利だと言えるでしょう。

 

Q5:付利単位と最低残高って何?

付利単位とは利子を付ける単位のことです。
元金が123,456円で付利単位が100円ならば、123,400円に対して利子の計算が行われます。
最低残高とは付利最低残高と言われているもので、利子計算が行われる際に必要となる残高のことです。
金融機関によっては残高が1,000円を下回っていると金利が発生しないこともあるのです。

単利と福利ではこんなに違う!金利を計算してみよう!

 

元金100万円を運用した場合、受け取れる利子は次のような計算方法から算出します。

 

単利【年利10%】の計算方法

1年目:100万円×10%=10万円
2年目:100万円×10%=10万円
3年目:100万円×10%=10万円

 

複利【年利10%】の計算方法

1年目:100万円×10%=10万円
2年目:(100万円+10万円)×10%=11万円
3年目:(100万円+10万円+11万円)×10%=12万1千円

 

年利と月利の計算方法

1ヶ月もの定期預金に申し込みした場合、以下の通りです。

・年利6%:100万円×6%÷12カ月=5,000円
・月利6%:100万円×6%=60,000円

 

まとめ

5年複利の定期預金など、単位の大きい商品は計算も面倒になります。

しかし計算の方法そのものは、上記3つを使えば導き出せます。

また銀行側が便利なシミュレーションツールを提供している場合もありますので、困った時には利用してみると良いでしょう。

銀行の利息にも約20%の税金がかかる

 

ここまでで金利の種類や計算方法については、ある程度ご理解いただけたかと思います。
しかし受け取る利子には、源泉分離課税と言われる税金がかかるのです。
つまり適用金利から計算した単純な額を、そのまま受け取れるわけではありません。
具体的には、発生した利子に対して20.315%の源泉分離課税が課されます。

 

100万円、年利3%、運用期間3年、複利の場合

利子の単純な額は92,727円となりますが、20.315%の税金が発生しますので、18,837円が差し引かれます。
よって1,073,890円が手元に返ってくる金額です。

 

300万円、年利5%、運用期間10年、複利の場合

利子は1,886,683円と高額になりますが、うち税額が383,279円も差し引かれます。
よって4,503,404円が手元に返ってくる金額です。

 

300万円、年利5%、運用期間10年、単利の場合

利子1,500,000円で税額は304,725円、4,195,275円が受取金額となります。
複利との運用差も分かると思いますので、参考にしてみてください。

自分にとって一番おトクな預金のしかたを見極めよう!

 

利子計算は定期預金などの満期日が定められている商品を選ぶ時に、判断材料として使えるでしょう。
満期まで持てば、どれだけ利子が受け取れるのかは気になりますよね。
ご自分で事前に計算しておけば、預け入れた金額が満期日にいくらで返ってくるのかも分かるはずです。

 

また商品によっては金利が優遇されていても、それが単利という場合があります。
金利5%(単利)と金利3%(複利)では、金利5%の方が有利だと思いがちですが、運用期間によっては金利3%の方がお得なケースも考えられるのです。

数値だけに惑わされず、きちんと結果を出してから預貯金は選びましょう。

 

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