2018/01/09

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タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

タックスヘイブンのモナコはどんな所?富裕層に人気の訳とは?

タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

タックスヘイブンのモナコはどんな国?

モナコといえば世界でも有数の観光地であり、またお金持ちの多い国という印象が強いことでしょう。

世界で2番目に小さな国とされるモナコには、魅力的な観光資源がたくさんあります。

 

しかし観光地としてだけでなく、モナコにタックスヘイブンとしての顔があることはご存知でしょうか。

今回は観光地としてのモナコではなく、タックスヘイブンの観点から見るモナコについて、詳しくご紹介していきましょう。

 

タックスヘイブンのモナコの税制について

タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

モナコの税制

タックスヘイブンとしての顔を持つモナコでしから、そのほとんどの税率は日本よりも格段に低く設定されています。

 

例えば所得税です。

これもモナコでは所得税は非課税とされています。

他にも不動産税や住居税、財産税もかかることはありません

 

唯一日本と同じくかかるものが相続税です。

しかしこれも独特の形態で取られており、「誰に相続するか」で税率が変わるのです。

 

  • ・直系親族や夫婦の場合:0%

  • ・兄弟や姉妹の場合:8%

  • ・叔父・叔母・甥・姪の場合:10%

  • ・それ以外の親族の場合:13%

  • ・他人の場合:16%

 

このように日本とは異なる税制が適用されています。

 

タックスヘイブンとして利用するのであれば気になるのは法人税でしょう。

通常ならば法人税は非課税です。

しかし下記のどちらかに当てはまる場合は、33.30%という日本の30%よりも高い税率が適用されることになります。

 

  • ・モナコ外での年商が総年商の25%を超える法人

  • ・特許権、商標権、著作権での利益受け取りをする法人

 

このいずれかに当てはまるとしても、会社の利益を役員の所得ということにしてしまえば、所得税は非課税なので、いくらでも免れることはできます。

 

またモナコには企業のための免税・減税制度も存在します。

1991年以降に設立された会社で、なおかつ他の会社からの出資率が50%以下であるならば、最初の2年間は免税、それ以降の3年間も減税されます。

またこの会社が技術や科学研究に関係している事業内容なのであれば、さらに軽減措置があります。

 

付加価値税と関税とは?

付加価値税関税に関しては、フランスと同じ税制体制が取られています。

 

付加価値税は19.6%(物によっては5.5%)となっており、これらはお店で購入する時にはすでに値段に含まれていますので、日本のような「税別」で計算する必要はありません。

 

関税についてですが、フランスと同じなのですから、イコールでEU諸国と同じ制度ということになります。

これは相手がどこの国なのかでも変わりますので、詳しくは下記の日本貿易振興機構、EUの関税制度のページを参考にしてみましょう。

 

EU関税制度

 

富裕層にモナコが人気の訳とは?

タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

モナコはどんな所?

モナコはフランスとイタリアの中間に位置する国で、先述したように世界でも人気の海外旅行先として知られています。

他にも「F1レースが開かれる国」としての認知度もありますね。

またひとつの国として独立していながらも、フランスからの影響を強く受けているという特徴もあります。

 

億万長者が集まる街

今回ご紹介しているように、モナコにはタックスヘイブンとして税制面でのメリットが数多くあります

そのため企業だけでなく、所得税や相続税の恩恵もあることから富裕層や資産家たちがこぞって移住してくるのです。

そのためモナコは「億万長者が集まる街」として有名です。

 

モナコの言葉は?

繰り返しになりますが、モナコはフランスからの影響が色濃く残っています。

そのため公用語はモナコ語ではなくフランス語なのです。

 

しかしフランス領でもないのにフランス語が公用語であることを、モナコ国民はあまり歓迎していません

そのためモナコ国民のアイデンティティとして、8歳から14歳までの間にモナコ語の必修科目があるなど、モナコ語に対して強い思い入れがあります。

 

モナコは銀行預金30万ユーロで居住権が手に入れられる?

では低い税率に憧れて移住したとしましょう。

当然ながらモナコで居住権を得る必要があります。

 

しかしモナコに居住権を移すには、「私は資産がありますよ」ということを証明する必要があるのです。

一説には100万ユーロ(日本円で1億3千万円)入っている銀行口座を見せる必要があるとまで言われていますが、銀行によっては30万ユーロほどで居住権を発行してくれることもあるようです。

 

とはいえ30万ユーロでもおよそ4,000万円

モナコに移住するための居住権獲得には、一般市民では到底不可能なハードルがあるようです。

 

モナコの不動産はまともな住居のほとんどが億ションになる

「資産を持っていなければ居住権が獲得できない」ということでもわかるように、モナコでは家そのものも豪邸や億ションと呼ばれる高級住宅ばかりです。

 

中には「家賃15万円相当」のものもありますが、それらは全て「メイド用」とされています。

そこに住むことは違法ではないのですが、メイドでもない日本人が住んでいるとなれば、残念ながら周囲からの笑い者になる可能性が高いと言えるでしょう。

 

治安は良いがお金があるだけでは暮らせない?

モナコには警察官が400人います。

人口は3万人ほどですので、警察官ひとり辺り75人の負担です。

そのため治安がとても良いのです。

 

とはいえ、モナコ国民は「よそ者に厳しい」とされており、「5代続けて住まねばモナコ国民ではない」とまで言われています。

そのため移住してきた資産家の中にも、そういった空気に耐え切れず引っ越す方もおられるのだとか。

住み心地が良いかと聞かれれば、若干微妙なところもあるようです。

 

モナコ国籍所有者は20パーセント残り80%は別の国籍?

居住権と永住権は違いますし、それと同時に国籍を移籍させることもまた別のことです。

どういうことかと言いますと、モナコに住んでいる8割の国民が、国籍は違う国の人だというのです。

 

これは純粋なモナコ国民は2割だけで、あとの8割は自国からモナコに「居住権を移しただけの人」ということになります。

 

タックスヘイブンについて詳しく知りたい

タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

さて、今回はタックスヘイブンとしての観点から見るモナコですが、タックスヘイブンについてはどれくらいご存知でしょうか。

タックスヘイブンの多くは「その地に法人を設立することでその国の税制を適用させる」という方法を取ることになります。

 

しかしタックスヘイブンには数多くの規制が定められており、絶税目的での法人設立は年々厳しくなってきているのです。

このタックスヘイブンについては、下記の記事で詳しく紹介されています。

 

「よく聞くタックスヘイブンとはどんな意味?分かりやすく解説!」

 

良く聞くパナマ文書とは?

タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

タックスヘイブンが注目されることになったきっかけが、このパナマ文書です。

「パナマ文書流出事件」として耳にしたことがある方も多いでしょう。

 

パナマ文書とはどういったものなのか、なぜ流出事件が起こったのか、またここに記載されている著名人や企業の名前が知りたい方は、下記の記事を参考にしてみましょう。

 

タックスヘイブンのパナマ文書って何?分かりやすく解説します!

 

タックスヘイブン地域のモナコで快適に暮らす場合はかなりのお金が必要になる

タックスヘイブン地域のモナコが富裕層に人気がある訳とは?

優れた税制制度のお陰で、住めば多くのメリットが受けられるのがモナコです。

しかしご紹介したように、資産家でもなければ居住権を得ることすら難しい国でもあります。

もしあなたがモナコへの移住をお考えなのであれば、快適に過ごすためには億単位のお金が必要であるということを覚えておきましょう。

 

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