2017/11/16

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逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

逓増定期保険の税務の仕組みとは?分かりやすく解説!

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

税務の仕組みをよく理解しよう!

逓増定期保険に加入することで、節税という恩恵を受けることができます。

しかしそれを適切な範囲で行うためには、税務に関する知識が必要になります。

今回はこの「逓増定期保険の税務」について、詳しくご紹介していきましょう。

 

逓増定期保険の仕組について

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

逓増定期保険の基本的な仕組みとは?

逓増定期保険は、一言で言うと「保険金が増加していく保険」になります。

最大で保険料が5倍にまで増加しますので、資金形成という目的のためにとても便利な保険です。

 

契約満了時までに保険料が5倍にまで増加しますが、あくまでも「定期保険」ですので、満了後の保障は受けられませんし、満期保険金などの支給もありません

ただし途中解約することで発生する解約返戻金はあります

 

逓増定期保険は、この返戻率が早期に100%近くになるというのも大きな特徴なのです。

およそ5年から10年後には、100%近い解約返戻金を受け取ることができます

ただしこの返戻率のピークは数年程度しか持ちません。

そのため解約返戻金での資金形成をお考えなのであれば、最初にこの時期を計算しておく必要があるでしょう。

 

逓増定期保険の損金って何?

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

「保険料の掛金を損金に計上できる」ということは多くの方がご存知のことでしょう。

しかし保険によってはその計上できる割合が異なることはご存知ですか?

1/2計上できるものもあれば、1/4しかできないものもあります。

これらの「逓増定期保険に関する損金」については、下記の記事を参考にしてみましょう。

 

逓増定期保険は何割損金計上できるのか?経理処理の仕組みを解説!」

 

逓増定期保険の税務について

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

保険料を支払っている際の税務について

逓増定期保険で最も多いのが、1/2だけ損金計上できるというタイプです。

この場合は、契約期間によって計上の仕方が異なります

 

期間のうちの最初の60%の期間は、1/2が損金計上、残りの1/2が資産計上になります。

そして残りの40%の期間は、保険料の1.75倍の金額が損金計上できることになるのです。

 

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

参照元:ファミリーコンサルティング株式会社

解約返戻金を受け取った際の税務について

解約返戻金を受け取る際は、その1/2の額が雑収入と判断され課税対象になります。

これは保険金を支払っている間、1/2は損金計上として課税されていなかったためです。

1/2の資産計上されている部分については、支払っている間に課税されているので、受け取る際はこの部分が控除されます

 

保険金を受取った際の税務について

保険金を受け取る際は、上記の解約返戻金を受け取る場合の逆です。

資産計上していた額が雑収入としてみなされ課税されます。

 

ただし保険金から死亡退職金を支払う場合ならば、全額を損金計上することが可能です。

 

定期保険の税務について

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

定期保険の税務

定期保険は、保障期間によって4つのタイプがあります。

まずは一般的な期間での2種類です。

契約形態

税務

タイプ

契約者

被保険者

死亡保険金受取人

定期保険分

特約分

1

法人

従業員

法人

損金計上

損金計上

2

法人

従業員

遺族

損金計上

損金計上

 

次に期間が長期間になるタイプでの2種類です。

契約形態

税務

タイプ

契約者

被保険者

受取人

定期保険分

特約分

3

法人

従業員

法人

  • ・最初の6/10の期間

  • ・1/2損金算入

  • ・1/2資産計上

 
  • ・残りの4/10の期間

  • ・全額損金算入

損金計上

4

法人

従業員

遺族

  • ・最初の6/10の期間

  • ・1/2損金算入(福利厚生費)

  • ・1/2資産計上

 
  • ・残りの4/10の期間

  • ・全額損金算入

損金計上

 

長期間になると、定期保険分の経理処理が複雑になります

 

定期保険の解約返戻金って何?

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

定期保険は、契約満了前に解約することで「解約返戻金」を受け取ることができます。

この解約返戻金がいくらになるのかは、返戻率という数字で確認せねばなりません。

この解約返戻金とは何なのか、また注意せねばならない点はどんなところなのかなどは、下記の記事で確認しておきましょう。

 

「逓増定期保険の解約返戻金の注意点とピーク時の対処法について紹介!」

 

逓増定期保険の税務一覧表

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

現在の逓増定期保険の税務一覧

逓増保険は4つのタイプに分類できます。

タイプ

区分

保険料の税務

保険期間の最初の6/10

保険期間の残りの4/10

1

下記A

損金算入

損金算入

2

下記B

1/2損金算入

1/2資産計上(前払保険料)

保険料の全額を損金算入し、更に資産計上した前払保険料を残りの期間で割り損金算入

3

下記C

1/3損金算入

2/3資産計上(前払保険料)

4

下記D

1/4損金算入

3/4資産計上(前払保険料)

 

区分(A~D)の詳細はこちらを参考にしてください。

上記A

保険期間満了時に被保険者の年齢が45歳以下

上記B

保険期間満了時に被保険者の年齢が45歳超(タイプ3・4に該当する場合は除く)

上記C

  1. 保険期間満了時の被保険者の年齢が70歳超

  2. 契約年齢+保険期間×2が95より大きい場合(タイプ4に該当する場合は除く)

上記D

  1. 保険期間満了時の被保険者の年齢が80歳超

  2. 契約年齢+保険期間×2が120より大きい場合

 

契約日が2008年2月27日以前の税務一覧

2008年2月27日以前の逓増保険は、法改正前の契約になるため、現在の経理処理とはやり方が異なります

ただ「4タイプに分類される」ことは変わりません

タイプ

区分

保険料の税務

保険期間の最初の6/10

保険期間の残りの4/10

1

下記A

損金算入

損金算入

2

下記B

1/2損金算入

1/2資産計上(前払保険料)

保険料の全額を損金算入し、更に資産計上した前払保険料を残りの期間で割り損金算入

3

下記C

1/3損金算入

2/3資産計上(前払保険料)

4

下記D

1/4損金算入

3/4資産計上(前払保険料)

 

ここまでは現在と同じなのですが、区分が異なります

上記A

  1. 保険期間満了時の被保険者の年齢が60歳以下

  2. 契約年齢+保険期間×2が90と同じ、もしくは小さい場合

上記B

  1. 保険期間満了時の被保険者の年齢が60歳超

  2. 契約年齢+保険期間×2が90より大きい場合(タイプ3・4に該当する場合は除く)

上記C

  1. 保険期間満了時の被保険者の年齢が70歳超

  2. 契約年齢+保険期間×2が105より大きい場合(タイプ4に該当する場合は除く)

上記D

  1. 保険期間満了時の被保険者の年齢が80歳超

  2. 契約年齢+保険期間×2が120より大きい場合 

 

逓増定期保険の経理処理方法について

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

「逓増定期保険の掛金を損金計上する」ためには、適切な経理処理が必要です。

下記の記事では、保険によって何割の掛金を計上できるか、また保険金を受け取る際にはどのような経理処理が必要なのかなどが詳しく紹介されています。

併せて参考にしてみましょう。

 

「逓増定期保険は何割損金計上できるのか?経理処理の仕組みを解説!」

 

税務上リスクがある逓増定期保険の名義変更とは?

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

名義変更をすることで節税を試みる方の中には、逓増定期保険の名義変更をお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかしその方法には思わぬ落とし穴があるのです。

下記の記事ではその注意点について紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

「逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ」

 

長期平準定期保険との違いについて

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

定期保険で人気の保険には、逓増定期保険長期平準定期保険があります。

この2つは返戻率がピークを迎えるタイミングも違えば、そのピーク期間も違います

下記の記事で詳しく学んでおきましょう。

 

「逓増定期保険を節税目的で法人が利用する前に知っておきたい事前知識まとめ」

 

国税庁による定期保険に係る保険料について

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

定期保険を節税対策として利用するのであれば、国税庁の税法も知っておくと良いでしょう。

下記の記事では、法人が支払う「定期保険保険料の取扱いによる法改正」についてなど、より詳しい情報が紹介されています。

 

「逓増定期保険による節税を上手く活用する上で国税庁の税法をよく理解しよう」

 

保険を使った節税をする上で税務についてよく理解しておこう!

逓増定期保険に加入する前に知っておきたい税務の仕組みを解説!

税務をよく知ることで、より正確で適切な節税対策を行うことができます

逓増定期保険に加入する前に、この仕組みについてしっかりと理解しておきましょう。

 

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