住宅ローンを組むのに年齢上限はあるの?
住宅ローンの年齢制限とは?
夢のマイホームを手に入れるために必要なお金、金額が多いだけにほとんどの方が住宅ローンを利用するのではないでしょうか。
しかし今回紹介するのは、住宅ローンに関する金利や利息などの金額面での話ではありません。
住宅ローンに関わる年齢のお話です。
借り入れする期間も長くなる住宅ローンでは、審査の際にこの「年齢」が大事な指標となってくるんですよ。
そこで今回は住宅ローンの年齢制限に関わる様々な情報をご紹介していきたいと思います。
通りやすい年齢や通りにくい年齢、高い年齢でも審査が通る可能性を高くするポイントに完済する平均年齢など、これから住宅ローンの借り入れを考えられている方々必見の情報ばかりですよ。
20歳未満はNG!住宅ローンの年齢制限について
住宅ローンの年齢制限
「ローン」なのですから、下限が20歳以上であることは言うまでもありません。
しかし住宅ローンで注意せねばならないこと、それは上限年齢です。
住宅ローンは、冒頭でも言ったように長期的な支払いが必要となるローンですので、上限も厳しく決められています。
住宅ローンを提供している多くの金融機関でも、必ずこの「年齢上限」は審査項目で重要視されますので、年齢によっては住宅ローンが組めなくなる場合もあるのです。
一般的には、借り入れできるスタート時が65歳から69歳程度まで、完済時が75歳から80歳が上限となることが多いようです。
しかし必ずしも言い切れない場合もあります。職業や年収、資産など変わることがあるのです。
例えば自営業と定年退職間近の会社員では、同じ年齢でも審査条件が違いますし、退職金で繰り上げ返済予定が確実ですと、審査に通りやすくなったりもします。
住宅ローンの借り換え時の年齢制限
金利や残高によっては、住宅ローンの借り換えを考えられる方もおられるでしょう。
この場合ももちろん年齢は審査されますが、その制限はそれぞれの金融機関によって大きく異なるため、上記のように「〇歳から〇歳であれば…」といったことは言えません。
例えば借り換え時の年齢が高い場合は、借り換えはできるものの返済期間を縮小されたりすることで調整されることもありますし、そのまま「高齢だから無理」と断るところもあるでしょう。
一般的な会社員であれば、40代までなら借り換えはしやすいと言われていますが、50代を超えると審査が厳しくなり、審査に通ることが困難になる可能性が高いかもしれません。
住宅ローンに通りやすい年齢とは?
「審査に通りやすいのは何歳頃なのか」、これを知るには、住宅ローンを申し込めるリミットを逆算してみましょう。
例えば、35年でローンを組むことが可能な年齢は45歳です。
なぜなら住宅ローンの申し込みには、多くの場合団体信用生命保険への加入が必要になりますが、この加入可能な年齢が80歳までだからです。
つまり45歳であれば、団信に加入して80歳に完済できるという計算ですね。
そのため多くの金融機関では、20歳以上から70歳までの人を申し込み可能としており、80歳までに完済することを条件としていることがほとんどです。
住宅ローンを借りれる年齢は何歳から?
何歳から住宅ローンを借りられるか?
「何歳から住宅ローンが組めるのか」、これは住宅ローンに関わらず、一般的には借入時の年齢が満20歳以上からとなるでしょう。
たまに消費者金融などでは「高校生以上であればOK」ということもありますが、住宅ローンでそれを行うことはまずありません。
また上限としては71歳未満が多いのですが、中には66歳未満までといった年齢制限のある金融機関もありますし、保険付きローン(三大疾病やがん特約など)の場合には50歳以下までといった場合もあります。
完済時の年齢には上限があるのか?
「完済時の年齢に制限はあるのか」、もちろんあります。
一般的には完済時の年齢は満80歳までとする場合が多いようです。
ちなみに何故80歳かというと「それくらいで死ぬ確率が高いから」といったことではありませんよ。
上記で述べたように、団信に加入できる年齢が80歳までだからです。
たまにこの年齢上限を75歳までとしている場合もありますので、「完済時は80歳まで!」と決めつけず、必ず確認するようにしましょう。
住宅ローンを借りる平均年齢は何歳?
「みんなは何歳で住宅ローンを借り入れしているんだろう」と気になったことはありませんか?
住宅金融支援機構が公開した「フラット35利用者調査」によりますと、住宅ローンを借りるその平均年齢は39.8歳でした。
ちなみに年齢別で見ると下記のような数値です。
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30歳未満:約13%
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30歳代:約45%
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40歳代:約25%
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50歳代:約10%
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60歳以上:約6%
約6割の人が、40歳になる前に住宅ローンを借りているようです。
年齢が高くても住宅ローン審査に通りやすくなるポイント
早めに住宅ローンを申し込む
年収や勤続年数などはさておき、年齢面での1番の攻略ポイント、それは「少しでも早く申し込むこと」です。
特に30代から40代、40代から50代など年齢の節目に差し掛かっている方は、その大台を超える前に申し込むことをおすすめします。
完済時の年齢が低くなるように調整しよう!
借入時の年齢はどうすることもできませんが、完済時の年齢は工夫によって変えることができます。
その方法は下記の3つです。
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月々の返済額を多くして返済期間を短くする
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物件価格を低めに抑えてローン総額を低めに抑え、返済期間を短くする
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自己資金を多くして住宅ローン借入額を減らす
これらの方法でローン期間を短くすれば、「返済能力がある」と判断されるので、審査に通る確率も上がるでしょう。
担保評価の高い物件を選ぼう!
最後のポイントは「担保評価」です。
これは単純に「その住宅が中古物件として売りに出された時に高値で売れるかどうか」が判断ポイントになります。
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人気エリア、人気の学区にある
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駅から近い
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スーパーやコンビニなどが近くにある
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公園や公共施設が周辺にあり環境が良い
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治安の良い地域である
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建物の耐震性能が優れている
これらのポイントに注意して住宅を選ぶのもひとつの手ですよ。
住宅ローンは10年以内に完済している人が最も多い!
3人に1人は10年以内に完済している?
「住宅ローンは何年で完済されているのか」これを知るためには、住宅金融支援機構が民間金融機関を対象に実施した調査結果を見てみましょう。
完済までの期間 |
割合 |
10年以下 |
34.5% |
15年以下 |
33.1% |
3人に1人以上は10年以内に住宅ローンの返済を終えているという驚きの結果です。
2位でも15年以下なので、3人に2人は15年以内で完済していることになりますね。
ちなみに割合の低い返済期間は下記の数値です。
完済までの期間 |
割合 |
30年以下 |
5.4% |
35年以下 |
0.7% |
「住宅ローンは何十年もかけて返すもの」というイメージがありますが、30年以上かけられる方はおよそ6%程度しかいらっしゃらないようです。
完済までの期間は平均14.4年
この完済までの返済期間は、単純に平均してみてもおよそ14.4年です。
過去の平均も見てみましょう。
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11年度:14.2年
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12年度:13.7年
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13年度:14.3年
やはり平均的に14年前後となるようですね。
住宅ローンを組むなら計画的に!
今回ご紹介してきた「住宅ローンに関する年齢制限」はいかがでしたか?
完済時の上限設定が80歳である理由が「団信に加入できる年齢だから」というのは、初めて知ったという方も多かったのではないでしょうか。
また高齢であったとしても、今回紹介した3つのポイントを駆使すれば、審査に通るのもそう難しいことではないかもしれません。
しかしどのような場合であれ、住宅ローンを借り入れするのであれば、その年齢は早いに越したことはないでしょう。
以外と完済までの平均期間も短いとわかった今、自分にぴったりの住宅ローンを素早く見つけ、マイホームという夢を叶えましょう。
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