2017/08/21

貯める

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「貯蓄」と「貯金」の違いを言葉の意味から徹底解説!

しっかり意味を知っている!?「貯蓄」と「貯金」どっちが大事?

しっかり意味を知っている!?「貯蓄」と「貯金」どっちが大事?

あなたは、貯金と貯蓄の違いを明確に説明できますでしょうか?

似たような意味で、しばしば混同され用いられることのあるこれらの言葉ですが、そこには大きな違いがあるのです。

どちらも「資産」には変わりありませんが、「貯金だけすればいい」「貯蓄だけすればいい」というものではありません。そのバランスがとても重要になってきます。

貯金だけでは、お金は大きく増えません。貯蓄に比重を置きすぎると、その分リスクも高くなります。

その違いを理解した上で、計画を立て使い分けていくことが必要です。また、それぞれに取るべき戦略も異なってきます。

今回は、貯金と貯蓄の違い、効率よく貯金・貯蓄を行っていくための方法を紹介していきます。それぞれの性質を理解し、資産を形成していく際の参考にしてください。

知っている?「貯金」と「貯蓄」の意味

しっかり意味を知っている!?「貯蓄」と「貯金」どっちが大事?

「貯金」とは?

貯金とは、その名の通り「お金を貯める」ことを指します。

正確には「現金であること」が、貯金という言葉を使う場合には必要です。「お金を貯める」行為だけではなく、貯まったお金の総称としても用いられます。

貯金箱に小銭を入れる行為も貯金ですし、貯金用の銀行口座にお金を入金することも貯金です。

貯金はお金を「貯める」という部分に主眼が置かれています。

銀行に預けているお金は、基本的には元本割れするということはありません

貯金のメリットは、何よりそうした安定性です。資産を作っていく上で貯金は、誰にでも共通して行っていただきたい部分です。

ただし、貯金はそうした確実性がある一方「大きく増やす」という点では劣っています。

合わせて抑えておこう「預金」と「貯金」の違い

預金とは、銀行などの金融機関にお金を「預ける」ことを言います。銀行は、預かったお金をもとに運用を行い、利益を生み出します。

ローンの引き落としなどのために、お金を口座に入金する場合にも預金になりますので、必ずしも「預金=貯金」とはなりません

貯金をするために家の貯金箱に入れるだけではなく、銀行の口座にお金を入れていくということは「預金であると同時に、貯金」にもなります。つまり預金は、貯金の一つの手段なのです。

また、ゆうちょ銀行とJAバンクなどは他の銀行の「預金」に該当するものを「貯金」という名称を使っています。

この場合には「預金=貯金」となりますが、本来は預金と貯金とはその性質が異なるものなのです。銀行では「普通預金」と呼ぶものも、ゆうちょ銀行では「通常貯金」と言います。

貯金のために、預金を利用する場合には金利がつきます。預金通帳を見て「預け入れた金額よりも少し増えている」と、気付いた経験があるかと思います。

これも、預金を活用した貯金のメリットと言えます。銀行は、私たちが預け入れたお金を使い運用しているので、その利益の一部を還元してくれているのです。

また、預金には「ペイオフ制度」が適用されます。金融機関が破産した場合でも1000万円とその金利については、預金保険機構が保障をしてくれます。

このような点からも、貯金の手段として預金を使うことは、確実性があるという点でメリットがあります。

「貯蓄」とは?

貯蓄とは、資産全体を表す言葉です。貯金・預金よりも広い意味になります。株式や債券・保険商品なども、貯蓄に含まれるのです。

つまり貯蓄とは、貯金・預金を含んだ総称とも言い換えることができます。

貯金と違う点は、現金でなくてもいい点とそれ自体がお金を生み出す(運用する)かどうかです。言い換えれば、貯蓄は「増やす」ことが目的のものを指します。

例えば株式を保有している場合「株=現金」ではありませんが、売却をすれば現金化することができます。株式を保有することは貯金とは言いませんが、資産を運用するための貯蓄に含まれるのです。

貯金と違う点は「大きく増やす」ということが可能な点です。ただし、それにはそれ相応のリスクが伴います。

100万円の資金があった場合に全てを貯蓄、つまり資産運用に回すとリスクが高いというのはおわかりいただけると思います。各々、その配分を考えていくことが大切なのです。

貯金と貯蓄のそれぞれの特性を活かし、目的にあった資産運用をおすすめします。

みんなはどっち?貯金?それとも貯蓄?

多くの方は「貯金をしたい」と考えると思います。しかし、貯金にもリスクがあることをご存知でしょうか。

貯金には「目減り」のリスクがあります。

目減りとは、物価上昇(インフレ)により貨幣価値が相対的に下がってしまうことです。明治時代の1円と今の1円が同価値ではないことを考えれば、イメージしやすいでしょう。

短期間であれば、それほど影響はありませんが「子どもが大学進学をする際のお金を貯めたい」「老後資金を貯めたい」と、少し先の目標を立てる場合には、貯金だけでは安心とは言えないのです。

ポートフォリオという言葉を聞いたことがある方も、多いと思います。元々は書類を運ぶためのケース、作品集という意味ですが、投資の世界では「リスク分散」の意味で用いられます。

「一つのカゴに卵を盛るな」という有名な言葉があります。一つのカゴに、卵を盛って運んでいた場合、転んだ時には全ての卵が割れてしまいます。一つのカゴ、つまり一つの投資先(貯金だけ)に依存していると、リスクが大きいということを例えた言葉です。

その考えに基づけば「貯金だけ」を行うことは、リスクになるのです。人により、その割合・バランスは異なりますが、将来のために資金を作っていく上では、併せて貯蓄も必要になってくるのです

貯蓄が貯金より大事な理由とは

しっかり意味を知っている!?「貯蓄」と「貯金」どっちが大事?

貯蓄型保険の活用が有効な理由

保険も金融商品の一つ、というのをご存知でしたでしょうか。

保険会社は、保険者から支払われる保険料をもとに運用を行います。

そのため、掛け金以上の金額を受け取ることができたり、健康に過ごせた場合には利息がついた金額を受け取ることができるのです。

仕組みは銀行と似ていますが、保険の場合には、加入者に万が一のことがあった時に、保険金が支払われるというメリットがあります。

貯蓄を目的とした保険商品もあり、保障を受けながらお金を貯めていきたいという方には、選択肢の一つになるでしょう。

貯蓄型保険の意味とは

貯蓄型保険とは、保険料を積み立てながら保障を受けることができる上に、満期を迎えた場合や解約をした場合に、お金を受け取ることのできる金融商品です。

学資保険や死亡保障の終身保険、養老保険、年金保険などが貯蓄型保険と言われます。

さらに、貯金とは異なる点があります。

貯金や投資などによる所得は、利子所得・譲渡所得・雑所得に分類され、課税の対象になります。貯蓄型保険でお金を受け取る場合(解約返戻金)「一時所得」という扱いになり、税制面で優遇があるのです。

受け取った金額から支払った保険料総額を引き、特別控除50万円を差し引くことができます。それに0.5をかけた数字が税額になりますので、50万円以下であれば非課税ということになります。

また、年末調整時に「保険料控除」を受けるために、書類を会社に提出しているという方も多いと思います。保険に加入すると、節税の効果もあるのです。

貯蓄型保険は預貯金よりも高金利!

貯蓄型保険の最大のメリットは、保障を受けながらお金を増やすことができるという点です。銀行の普通預金や定期預金に比べ、高金利の商品も多くあります。

正確には保険商品の場合、金利とは言わず解約返戻率と呼びます。年齢が若いほど、解約返戻率が高くなる商品が多く、中には130%ほどの設定がされている商品もあります。

現在、大手銀行の普通預金金利は0.001%です。それに対し、保険商品の場合には解約返戻率130%の場合には、かなりの差が出ることがおわかりいただけると思います。

ただし、貯蓄型保険にはデメリットもあります。保険料の払い込み期間が短いような場合には、途中で解約することで支払った保険料を下回ることがあります。また、保険料が高めに設定されているということもあります。

毎月無理のない金額を設定し「支払った保険料を上回る金額になる前には、解約しない」という覚悟が必要になります。

投資よりも低リスクで安心な理由

また貯蓄型保険は、契約時に受け取る金額があらかじめ決められています。数十年後に受け取るお金が契約時に決められているのです。

これは、先ほど触れたように「目減り」のリスクには、対応できないということになります。つまり、保険だけに資産を託すことはリスクでもあるのです。

ただし、「自分で投資をするのはこわい」「保障を受けながら、貯蓄を行いたい」という方には、保険を貯蓄の一つの選択肢として利用するのも手です。

保険会社の資産運用のプロが、あなたの保険料を使い運用を行います。投資の知識がなくても、大きなリスクを負うこともなく、リターンも大きくなる可能性もあります。

一番おすすめしたい方法は、一つの金融商品として取り入れるということです。貯金を行いながらも、貯蓄型保険にも加入する。さらには、その他の投資をバランスよく取り入れるのです。

そうすることで目減りのリスクを軽減でき「トータルでプラス」となる可能性も大きくなります。

年代別!聞けないけど知りたい。あなたの貯蓄額おいくらですか?

しっかり意味を知っている!?「貯蓄」と「貯金」どっちが大事?

私の額は平均?貯蓄額の平均っていくら?

他の人の年収や、貯蓄額が気になるという方も多いでしょう。

家計の金融行動に関する家計調査2016によれば、20歳以上の世帯主・二人以上の世帯での全国平均年収(税引後)は496万預貯金の全国平均は270万円です。

ただし、この数字はおよそ8000世帯への調査結果ですので、分布などによる差があり、正確な全国平均額とは異なります。

ご自身の家庭と比べた時、これらの数字は多く感じるでしょうか、少なく感じるでしょうか。一部のお金持ちがいるから、とお考えの方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、収入が低くても貯蓄を行っている方は大勢いらっしゃいます

これらの数字を参考にしながら、ご自身の家庭の貯金目標を立ててみましょう。

また、それとは別に「貯蓄額」があります。預貯金に加え、何かしらの金融商品を持っている家庭が多く、貯蓄額はより大きな金額になります。貯蓄額の平均については、次項で紹介していきます。

30代、40代、50代の貯蓄額と年収は?

年齢を重ねるごとに、収入は増える傾向にあります。ただし、お子様がいるような場合には出費もその分大きくなりますので、家計の負担も大きくなります。マイホームの購入や、子どもの大学進学費用など必要になる金額も増えていくのです。

ここでは、先ほどの「家計の金融行動に関する家計調査2016」から30代・40代・50代の貯蓄額、年収を紹介します。まず、年代別の年収平均を見てみましょう。

手取り年収(税引き後)

30代 481万円

40代 543万円

50代 670万円

こちらの数字は、税引き後の手取り金額の平均値です。では、預貯金はどうでしょうか。

預貯金

30代 116万円

40代    170万円    

50代 172万円     

40代と50代とでは、収入に100万円以上の開きがりますが、預貯金金額はあまり変わっていません。次に、金融資産の合計(貯蓄額)を見てみましょう。

金融資産合計

30代 410万円

40代 602万円

50代 1,074万円

この数字からわかるように、50代からの貯蓄額が大きく増加しています。預貯金金額を減らさないまま、貯蓄を行っていることが、よくわかると思います。

預貯金を一定額以上に保ちつつも、貯蓄割合を増やしている家庭が多いということです。

データ元:知るぽると

貯蓄のコツはコレ!先取り貯蓄!

貯蓄の最大のコツは、先取りすることです。

先取りとは、お給料日にまず貯蓄に回す金額を差し引いてしまうことです。さらに、もう一つの意味もあります。将来、必要になるお金を先取りして貯めていくという意味です。

「お給料日についつい浪費してしまう」という方は、ぜひ先取り貯蓄を実践してみましょう。加えて、家庭のライフイベントを先取りし必要な資金を考え、早め早めに貯蓄を始めていきましょう。

ライフイベントが終わった時には、次の貯金が貯まっているという状態が理想的です。目標金額は、固めに設定し、そのライフイベントの前には、十分な資金を貯め終えている状態を目指しましょう。

「財形貯蓄」と「自動積立定期預金」とは

会社にお勤めの方は、福利厚生で財形貯蓄制度が用意されている場合があります。

財形貯蓄制度は、お給料から一定額を天引きし、貯蓄に回してくれる制度です。会社を通じた貯金と言い換えることもできます。財形貯蓄専用の口座を作り、お金はその口座に送金されます。

会社によりどのような金融商品を取り扱っているかは異なりますので、総務・人事担当者へ確認をしてみましょう。

財形貯蓄には、「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3種類があります。

一般財形貯蓄は用途が限定されていませんが、財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄はそれぞれ、老後資金・住宅購入等の用途に限定されています。

財形貯蓄のメリットは、引き出しにくいという点に加え、税制面でのメリットがあります。

財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄に限られますが、元利合計550万円までの利子等は非課税となるのです。ただし、それぞれの用途以外でお金を引き出す場合には、その税制上の優遇は適用されませんので、注意しましょう。その場合には、遡って税金を支払う必要があります。

会社が財形貯蓄制度を採用していない場合には、利用することができませんが、個人でも似たような状況を作ることは可能です。

それが自動積立定期預金です。毎月指定した日に、口座から自動で引き落とされ貯金ができる商品です。お給料日に、引き落としするように決めておけば、同じような状況を作ることができます。

自動積立定期預金にも、各金融機関により金利の違いがあります。少しでも金利の高い銀行を見つけ、活用しましょう。

どうやって貯める!?貯蓄を増やすコツ!

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銀行選びも貯蓄には重要!利率のいい銀行探しをしよう

普段使っている銀行の、金利を把握していますでしょうか?

海外に比べ、低金利の国として有名な日本。大手銀行の場合、現在の普通預金金利は0.001%です。同じ金額を預けるのであれば、少しでも金利が高い銀行に預けたいですよね。

店舗を持たないネット銀行は、普通預金でも高金利が設定されている場合が多いです。また、地方銀行なども大手銀行に比べ金利が優遇されていることがあります。

僅かなか差ではありますが、金額が大きければ大きいほど、その差は大きくなります。少しでも今よりも利率の高い銀行がないか、探してみましょう。

定期預金で利息をアップ

定期預金について、きちんと理解をしていますでしょうか?

定期預金とは、まとまった資金を一定期間銀行に預け入れる預金です。

混同されがちなのが、積立定期預金です。「定期的に貯金をするから、定期預金」と思っている方が多いのですが、そうではなく「定められた期間・一定金額を預け入れること」を定期預金と言います

つまり、120万円を1年間定期預金を行う場合と、10万円ずつ1年をかけて貯金していく違いがあるのです。

もし、手元に今すぐ特に使う予定がないお金がある場合には定期預金を、毎月一定額を貯金していきたいという場合には、積立定期預金を活用しましょう。

定期預金は、普通預金よりも金利が優遇されています。普通預金に入れているだけのお金があるのであれば、積極的に活用しましょう。

ボーナスは貯金に回すが吉!

ボーナスは、臨時収入です。そのまま手をつけずに、貯金に回すことをおすすめします。

ボーナスをあてにする生活や、ボーナス払いはできるだけ避け、毎月のお給料でやりくりし、ボーナスは全て貯金と決めておきましょう。

先ほど紹介した定期預金を活用し、引き出せない環境にしてしまうのも一つの手です。できるだけ、毎月のお給料の中でやりくりをできるように家計を見直し、高金利の定期預金に期間を決めて預け入れておきましょう。

欠かさずしよう!口座の残高チェック

今現在、銀行口座の残高はいくらか、すぐに答えられるでしょうか?

最近は通帳記帳をしなくても、取引履歴や口座残高がインターネットやアプリで確認できるようになりました。

口座の残高を把握することは、自分の資産管理をする上で大切な作業です。残高が減ってきたら、少し見直すべき点があるかもしれません。順調に増えているようであれば、安心材料にもなります。

欠かさず口座残高をチェックすることを、習慣にしてみましょう。

預貯金よりも高金利で投資よりも低リスクのものを見つけよう!

しっかり意味を知っている!?「貯蓄」と「貯金」どっちが大事?

貯金・貯蓄の違いはおわかりいただけましたでしょうか。

預貯金には、預貯金のメリットがあります。それは安定的に確実に増やす部分として、誰にも共通して行っていただきたい部分です。

しかし、繰り返しになりますが「預貯金だけ」というのはリスクでもあります。さらに、大きく増やすという点では向いていません。とはいえ、リスクの大きな投資だけに資金をつぎ込むのも危険です。

一番大切なことは、そのバランスを考えていくということです。理想的なのは、預貯金よりも高金利で、かつ投資よりにもリスクが少ないものを見つけることです。人によっては、それは保険商品になるかもしれません。

人によって、目標金額も違えば目的も異なります

ぜひ、ご家庭の状況を把握し今後の必要な資金を計算してみてください。それに応じ、貯金・貯蓄を上手に使い分け、資産を築いていきましょう。

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