2015/11/25

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月末の入院は損だった?高額療養費制度でハマりがちな4つの罠

知ってるだけで大きく変わる!高額な医療費の還付が受けられる高額療養費制度

高額療養費制度 還付額

 

病院に入院したり手術をすれば、何かとお金はかかります。
特に入院費や手術費は高額であり、少しの入院や手術でも高額な医療費を支払うことととなります。
医療費の自己負担額は3割ですが、それでも支払う金額が高額で負担になることも多いでしょう。

 

そんな時に利用できるのが高額療養費制度であり、この制度を利用すると、高額な医療費になっても患者の負担額は少なくなります。
しかし入院や手術の期間や日にち、またはそれにかかる関連した費用などによって高額療養費制度を適用しても、自己負担額が変わってくることもあります。
ここでは、高額療養費制度での注意点をご紹介します。

計算するとこんなに違った!高額療養費制度の4つの罠

高額療養費制度 注意点

第1の罠:入院日と退院日が月をまたぐかまたがないかで、還付額は大きく変わります!

高額療養費制度は、その月にかかった医療費が高額になった場合に適用される制度です。
もしも入院する時は、1ヶ月以内の入院であるなら、月をまたがずに入院した方がいいでしょう。
入院日を調節できるなら月の初めに入院すべきです。

 

入院日が月をまたぎ2ヶ月になり、入院費用が前月と今月になると、それだけそれぞれの月での自己負担額が発生するために、よけいに医療費を支払うことになります。

第2の罠:還付のための計算方法は、意外とややこしい。

高額療養費制度の還付のための計算は意外と複雑です。
月収によって5段階に分れており、

  • 月額83万円以上の方 : 252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
  • 月額53万~79万円の方 : 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
  • 月額28万~50万円の方 : 80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
  • 月額26万円以下の方 : 57,600円
  • 市区町村民税の非課税者 : 35,400円

このようになっています。

 

また家族の医療費もそれぞれの人が月に21,000円を超えると合算して高額療養費制度として利用できるので、これを合算して計算するのも少しだけ手間がかかります。

第三の罠:差額ベット代や食事代、先進医療費は「還付の対象外」です。

高額療養費制度で医療費負担が少なくなると言っても、対象外の費用もあります。
それは入院時のベッド代や食事代、さらに保険適用外の先進医療費は高額療養費制度が利用できません。
もしもこれを知らずに、高額療養費制度と思いこんでいたら後で多大な費用を支払うこととなります。
適用される医療の範囲を正確に把握しておきましょう。

第四の罠:還付の時効は診察を受けた翌月1日から2年間!まだの人も急げば間に合うかも!

高額療養費制度は過去に受けた医療の費用の還付も行えます。
診察を受けた日の翌月1日から2年間は、高額療養費制度の還付の対象となりますので、もしも過去2年以内に大きな手術や入院をして、高額な医療を支払ったというならば、急いで還付手続きをすれば、お金が戻ってくるかもしれません。

申請するなら、できるだけトクをする方法を選択しよう

高額療養費制度 最大限

高額療養費制度を利用するなら、出来るだけ多くのお金の払い戻しを受けた方が特です。
大きなポイントとしては、入院するならその月にタ退院するように入院日を調節する、家族で医療を受けた人がいるなら、その金額も合算するということになります。
これを知っておかなければ、知らずに家族の分はそのまま支払って還付を受けていないということもあります。

 

また高額療養費制度を利用しても、自己負担額は意外にも大きくなることもありますので、そのようなお金をカバーしたいなら、民間の医療保険を利用するという方法もあります。

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